インフィニオン、部品点数を削減する高密度アプリケーション向け高集積型MOSFET電圧レギュレータを発表
2017年2月23日、ミュンヘン(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズは、使い勝手に優れた高集積型の高効率DC/DCレギュレータ「IR3883」を発表しました。本デバイスは、高効率性、高信頼性、優れた熱挙動が要求される、高密度のPoL(Point of Load)アプリケーションを対象としており、NetCom、 通信、 サーバ、 ストレージのソリューションに最適です。この電圧レギュレータは、より強力な安定化エンジンを採用することで、設計が容易であるにも関わらず、補償回路なしでセラミックコンデンサによる安定動作を実現します。他社のソリューションの場合、安定動作や リップルインジェクションのために、必要な部品点数が多くなります。そのため、「IR3883」では部品点数を最大5点抑えることができ、100mm 2未満の基板面積が実現できます
「IR3883」は、3mm×3mmの小型PQFNパッケージを採用しており、4.5V~14Vの電圧により、最大3Aの直流電流を供給します。軽負荷時にはダイオードエミュレーションモードに突入し、電力を節約できます。さらに、低静止電流モードに突入することで、予備電源に最適となり、省エネルギー規制に対応します。超低リップルが要求されるアプリケーションや、干渉/ビート周波数を回避したい場合は、DCMを無効化できます。また、高精度の出力電圧により、0.5V~5Vの正確な出力電圧に対応します。三段階を選択可能な、熱補償型の内部電流制限回路により、インダクタを大型化する必要はなく、レジスタも節約できます。
この結果、デジタルOCSETによって、外部ノイズからのミストリップを排除し、レイアウトをシンプル化できるため、全体的な堅牢性が向上します。フットプリントは、容易なレイアウトにも最適化されています。例えば、PVIN/PGNDとSW/BOOTが隣接していることから、バイパスコンデンサの配置は完璧で、ノイズが抑えられると同時に、設計も容易になります。プリバイアス起動、サーマルシャットダウン、過電流保護、内部ソフトスタート、イネーブルピン、パワーグッド出力など、エンタープライズ用途で必要な保護機能も「IR3883」は完備しています。
供給状況
DC/DCレギュレータの「IR3883」は現在、量産出荷中で、サンプルの出荷はすでに始まっています。オンライン設計ツール(https://infineon.transim.com/powerdesk/pages/Landing.aspx、「 Power Desk」)とリファレンスデザインの「IRDC3883」も提供中です。詳細については、 www.infineon.com/analog-ipolをご覧ください。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2016会計年度(9 月決算)の売上高は65億ユーロ、従業員は世界全体で約3万6,000人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp
本社サイト: http://www.infineon.com (英語)
Information Number
INFPMM201702-032
Press Photos
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The IR3883 provides up to 3 A continuous current from 4.5 V to 14 V in a small 3 mm x 3 mm PQFN package, it can save up to five components and facilitates the layout for very small PCB size of less than 100 mm².IR3883_PQFN_3x3_Combi
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