5. 互いを尊重する
5.1 人権と基本的な社会権を守り、保 護する
当社は人権の尊重と保護に真摯に取り組んでおり、人権、 労働基準、環境および不正防止に関する国連グローバル・ コンパクトの原則に従っています。
また、国際労働機関(ILO)の規約に定められた次の基本原 則を守り、推進しています。
- 従業員の選抜、採用、任命、昇進における差別の防止
- 従業員代表組織を作る権利
- 児童労働、および何らかの形での強制労働の拒否
当社は現地の法規の要求事項に従い、地域の状況に応じ て特に次のものを与えています。
- 公正な給与と付加給付
- 合理的な労働時間
- 有給休暇
当社は、法定年齢に関する規制と未成年者の雇用を防止 する特別な規制に従っています。
5.2 オープンで互いを尊重する従業員 文化を促進する
従業員同士の協力の根底には、互いを尊重する心がある べきです。Infineonでは90か国の従業員が就業していま す。Infineonが国際企業として際立つ成功を収めることが できたのは、この多様性があるからこそです。
種族的出身、皮膚の色、国籍、信仰、信条、性別、年齢、身体 障害、婚姻関係、団体や政党への所属、外観、性同一性、性 的指向を理由として、個人が攻撃、不利益、嫌がらせ、除外 を受けることがあってはなりません。あらゆる形の差別、性 的嫌がらせ、身体的暴力、身体的強制、言葉による虐待に 対して、当社は断固たる処置を取ります。
プロ意識を持った業務遂行は、尊重、信頼、寛容、公平に基 づく就業環境があってはじめて可能です。Infineonはいじ めを許しません。
従業員の選抜、採用、昇進、異動、報酬、トレーニングなどの 人事決定においては、機会均等の原則と、資格や業績など の基準に従います。
5.3 率先して見本を示す
当社は、従業員の個人また職業人としての可能性を広げる ような環境を作り出したいと考えています。上役にある者 は、優れた業績や成果を達成するための力を部下に与え る必要があります。そのため、当社はマネージャにロールモ デルとして振舞うことを求めます。マネージャはその働きぶ り、オープンさ、社会的スキルを通じて部下を指導し、良好 な職場環境を確保しなければなりません。
上司は部下を信頼し、できるだけ多くの個人的責任と自由 裁量を与えます。現実的な範囲で高く明確な目標を設定 し、従業員が達成した成果を認め、自由にアイデアやイノ ベーションを生み出せるようにします。管理義務の一部とし て、許容されない行為を防止し、自己の責任範囲内でのし かるべき注意と監督によって回避可能な規制違反を防ぐ責 任を負います。
5.4 従業員代表組織を尊重する
当社は従業員が労働条件について団体交渉を行うための 従業員代表組織を作る権利を尊重し、認めています。各地 の経営陣と従業員代表組織が、互いの信頼のもと、緊密に 協力しなければなりません。これは、利益の公平なバラン スを実現するための建設的で協調的な対話の基礎となり ます。
紛争が起こった場合も、職場での持続可能な関係の維持に 努めます。
5.5 職場での健康と安全を推進する
職場での安全を確保し、従業員の健康の促進と維持に努 めることは企業の重要な目標です。当社では労働環境の継 続的改善とさまざまな予防および健康管理キャンペーンを 通じて、これらの目標達成に取り組んでいます。
個人の健康に関する知識を強化することが、全員の業績と 仕事の満足度を維持することにも役立つ機会になると考 えています。健康と職場での安全は、従業員の個人的な行 動によって大きく影響されます。すべての従業員は、慎重に 行動することで自らリスクを避け、職場の安全に関する不 足や欠落をマネージャに報告する義務を負います。
また、当社では、適切なワークライフバランスを実現できる ような労働環境作りにも取り組んでいます。