インフィニオンとウェイブスプリッターが光パワーモニタ内蔵AWGモジュールを発表

通信用ICと光コンポーネントのリーディングサプライヤである独インフィニオンテクノロジーズは、先進的な光ファイバ・ネ ットワーク向け光コンポーネントおよびモジュールの世界的なサプライヤである米ウェイブスプリッターテクノロジーズ社と共同で、本日、アムステルダムで開催中のECOC 2001において、業界最先端の「 光パワーモニタ内蔵40チャネルAWG（Arrayed Wavelength Guide）モジュール」を発表しました。インフィニオンとウェイブスプリッターの両社は、次世代WDM（Wavelength Division Multiplex）アプリケーション向けに光チャネルモニタを有する製品の共同開発を行い、今回発表のグラス・オン・シリコン・デバイスを実現しました。

インフィニオンのゲルハルト・ガイガー（有線通信グループ担当副社長兼ゼネラルマネージャ）は、「今回発表の光モニタ内蔵製品は、アクティブ素子とパッシブ素子をハイブリッド集積化していますが、こ れは、ウェイブスプリッター社の革新的な光設計およびパッケージング技術を、インフィニオンの持つ先進ICおよび定評ある光設計・生産技術と組み合わせることにより可能となりました。両社の協業は、次 世代ハイブリッド集積化技術の開発速度を加速し、急速に成長するMAN（Metropolitan Area Network）市場向けに、スケーラブルで、柔軟で、低 コストのネットワークアーキテクチャを実現します」と、語りました。

ウェイブスプリッター社の社長兼最高経営責任者（CEO）ビル・ダイヤモンド氏は、「ウェイブスプリッターは、世界で有数の半導体企業の1つであるインフィニオンと協業し、光 パワーモニタ内蔵製品の開発を実現したことをうれしく思います。業界では、単機能の個別部品からより先進的な多機能統合型モジュールへの転換が進んでいますが、インフィニオンとの共同開発では、両 社の得意な能力を最大限に活かし、製品開発期間の短縮とコストの低減を可能にしました」と、語りました。

長距離および超長距離レベルでの余剰帯域幅を、増大する企業レベルないしアクセスレベルの帯域幅需要へ振向けるというニーズの拡大とともに、MAN市場での小型、低価格、高 機能なコンポーネントに対する需要が拡大しています。新AWGモジュールに光パワーモニタ機能を統合した結果、こうした需要を満たすことのできる業界初のプレーナコンポーネントが実現し、こ れまでの単機能ソリューションでは実現できなかった高レベルの機能を実現しました。また、インフィニオンとウェイブスプリッターの協業により、業界をリードする光チャネルモニタ内蔵AWGモジュールを、両社から、 互換性を持つ形で供給できるようになりました。

光パワーモニタ内蔵40チャネルAWGモジュール
新AWGモジュールは、プレーナ光導波回路技術を採用しており、多機能統合と量産レベルのカスタム化を可能にします。このグラス・オン・シリコン・プラットフォームにより、光学処理、電 気インターフェイス、制御回路のハイブリッドな集積化が実現します。

パワーモニタ機能の内蔵により、各チャネルに対するパワーレベルの直接制御と変更が容易になります。その結果、客先での製品開発の際に、スケーラビリティおよびフレキシビリティの向上と、チ ャネルあたりコストの低減がはかれます。

インフィニオンの有線通信製品分野の詳細は:
http://www.infineon.com/communication

40チャネルAWGモジュールのプロトタイプ製品は、アムステルダムで開催中のECOCのインフィニオン・ブース（会場番号903）とウェイブスプリッター・ブ ース(会場番号3050)で公開されています。評価用サンプルの出荷開始は2001年第4四半期の予定です。

ウェイブスプリッターテクノロジーズ社について
ウェイブスプリッターテクノロジーズ社（WaveSplitter Technologies, Inc.）は、先進的な長距離伝送およびMAN光ネットワーク向けに、高信頼で、 スケーラブルで、コスト効率の高いコンポーネントおよびモジュールの開発、製造、販売を行なっている企業です。ウェイブスプリッターが提供する高性能ヒューズファイバ、プレーナ光導波回路、マ イクロオプティック技術プラットフォームなどは、ネットワークの帯域幅向上に貢献しています。これらの製品はさらに、経済的なコストで、信号損失の低減と、モジュラ拡張性も提供します。ウ ェイブスプリッターは1996年に設立され、本社をカリフォルニア州フレモントに置いています。詳細は下記のURLをご参照ください：
www.wavesplitter.com