Mocana社のSecurity of Things Platform™にインフィニオンのOPTIGA™ TPM へのサポートを統合

2016年9月7日、ミュンヘン（ドイツ）、サンフランシスコ（米国） 

独インフィニオンテクノロジーズとMocana社は、IoT（Internet of Things : モノのインターネット）のセキュリティを次の段階に高めると発表しました。組み込みシステムのセキュリティのスペシャリストであるMocana社は、同社の最新のSecurity of Things Platform™に、標準機能としてインフィニオンのOPTIGA™ TPM（Trusted Platform Module）のセキュリティコントローラへのサポートを統合します。 

スマート工場、インフラ、自動車、および、このほかのセキュリティが重要なIoTの設計にMocana社のプラットフォームを選択する開発者は、迅速かつ簡単に自社の機器の中にハードウエア保護を統合することができます。市場のリーダーであるインフィニオンのOPTIGA™ TPMをすでに組み込んでいる何100万台ものIoT機器は、Mocana社のソフトウエアプラットフォームが提供する高度なセキュリティ機能の恩恵を得ることができます。 

Mocana社のSecurity of Things Platform™は、起動前の検証、証明書の管理、暗号化エンジン、安全なデータ伝送、ファームウエアの安全な更新などのサービスの包括的な集合によって、接続された機器を多面的に保護します。OPTIGA™ TPMファミリーへのサポートを統合したプラットフォームは、2016年第4四半期に供給可能です。 

OPTIGA™ TPMは、セキュリティ分野の非営利団体Trusted Computing Group（TCG）の国際規格に基づくスタンドアロンのセキュリティコントローラです。TPMは、高度な暗号化アルゴリズムをハードウエアに実装することによって、組み込みシステムの完全性と信頼性を守ります。これらの確立されたデバイスは、15年以上にわたってパソコンのセキュリティを実現するために使われて成功しており、異なる組み込みシステムへの搭載も拡大しています。TPMは、論理的および物理的な攻撃に抵抗することができるようにして、システム内を「安全」にすると考えられています。 

「当社のソフトウエアが、インフィニオンのOPTIGA™ TPM 1.2チップと互換性があると発表できることを大変、喜んでいます。組み込みセキュリティ空間におけるリーダーとして、この技術をさらに進展させると信じています。当社は、信頼の根を下ろしたセキュリティを提供する数少ない企業の1つであり、この技術が提供するIP接続されたデバイスやデータは、安全で信頼できることを確実なものにします」とMocana社CTO（最高技術責任者）のDean Weber氏は述べています。 

「開発者は、インフィニオンの実績のあるハードウエアとMocana社の確立されたソフトウエアによるソリューションに頼ることができます。迅速かつ容易に製品やシステムを市場に導入でき、それらのアプリケーションが必要とする非常に高度なレベルの保護を提供できます」とインフィニオンテクノロジーズアメリカズのチップカード＆セキュリティ部門バイスプレジデントのヨーグボルヒェルト（Joerg Borchert）は語っています。 

インフィニオンは、IoTをスマートで安全かつ電力効率の高いものにします。センサ、コントローラ、パワー部品、およびセキュリティソリューションは、コネクテッドカーから産業やスマートホームのアプリケーションに至るまで、すべての主要なIoTアプリケーションに対するビルディングブロックです。当社は、半導体技術、自動車のシステム理解度、エネルギー市場やセキュリティ市場で革新を最高水準に高めて、お客様がIoTでの持続可能な成功を収めることに貢献します。詳しい情報は、 www.infineon.com/iot　、 www.infineon.com/iot-security 、 www.infineon.com/tpm をご覧ください。