新製品SECORA™ Payを発表：決済カードやスマート ウェアラブルを短期間で容易に実現できるワンストップ ソリューション

2017年11月29日、ミュンヘン（ドイツ）／カンヌ（フランス）

EMV ^®準拠の決済ソリューションは世界的に需要が拡大しており、ユーザーの利便性を向上させる非接触型や多機能型への移行も期待されます。インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX／OTCQX：IFNNY）は、SECORA™ Payの名称で、最先端の接触型およびデュアル インターフェース型EMV ^*1セキュリティ コントローラーと最新のEMVアプレットを組合せます。様々なバージョンが用意されるSECORA Payは、ローカルな市場要求に対応する柔軟なアプローチが可能です。EMV準拠の決済カードや、スマート ウェアラブルのような話題のフォームファクターの実現が、飛躍的に簡単になります。

決済エコシステムの全ての関係者のニーズを満たす

スマートカードを用いた決済システムは、ローカルな決済体系での需要増と共に、非接触型への移行や、マルチアプリケーションといった、いくつもの新しいビジネスチャンスが生まれています。エコシステムの様々な関係者がセキュリティと利便性へのニーズの高まりに対応しつつ市場の変化に適応することを、インフィニオンはSECORA Payでお手伝いします。各地域の決済カードメーカーは、認定ハードウェアを使ったEMVソリューションを単一のサプライヤーから入手できるようになります。同時に、カード発行業者には、EMVCoのカード パーソナリゼーション スペシフィケーションに従ったオープン規格に沿ったソリューションを採用することで、スムーズに工程を立ち上げられる利点があります。

インフィニオンのペイメント&ウェアラブル事業を統括するビョーン シャーフェン（Bjoern Scharfen）は次のように述べています。

「決済アプリケーション向けセキュリティ コントローラーで世界をリードする弊社は、お客様が採用されたフォームファクターに関わらず、弊社の最新製品を活用して、そのスピードや柔軟性を発揮して頂けるように、バリュー チェーンをサポートしています。SECORA Payは、EMV規格への安心、安全、かつ効率的で合理的な移行を提案します。」

SECORA Pay Sが、グローバルな決済方式に準拠した標準的なカード向けの、すぐに使えるソリューションである一方、SECORA Pay Xは、マルチアプリケーションやローカルな決済体系に対応するための柔軟なプラットフォームを提供します。また、SECORA Pay Xは、交通チケット等の相互運用性や持続可能性のあるビジネスモデルの実現を可能にするオープン規格CIPURSE™にも対応しています。

SECORA Payは技術的な観点でも優れています。インフィニオンのセキュリティ コントローラーは、非接触動作における傑出した処理速度や、今日のシングルおよびマルチアプリケーションに対する素晴らしいパフォーマンスをもたらします。さらに、革新的なコイル オン モジュール（CoM）パッケージが、デュアル インタフェース カードの生産性と堅牢性を向上させます。同時に、超小型のアンテナ設計は、例えば決済機能付きスマートウォッチのようなウェアラブルで、今までにない非接触決済の形を可能にします。

インフィニオンは、TRUSTECH 2017（11月28から30日までフランスのカンヌで開催）で、非接触決済、身分証、交通チケットなどに関する最新のチップ ソリューションを展示しました（Rotunde棟、Riviera階、A/049ブース）。詳細は、 www.infineon.com/trustechをご覧ください。

*1 デュアル インターフェース ソリューションは、非接触型および接触型の両方の方式に対応しています。EMVは、Europay、Mastercard、Visaの各頭文字から名付けられた決済処理の国際規格です。