インフィニオン、チップ1個のみで最高水準の自動車機能安全グレードを達成する磁気角度センサーを初めて供給
2018年6月22日、ミュンヘン(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズは、TMRをベースとした初の磁気センサーの提供を開始します。これによりインフィニオンは、HALL、GMR、AMR、およびTMRの4つの磁気テクノロジーすべてをベースとした磁気角度センサーを提供する、世界で初めてのセンサーメーカーとなりました。この新しいXENSIV™ TLE5501角度センサーは、ニュルンベルクで開催されるSensor+Test 2018見本市(6月26〜28日)にて展示されました。これらの製品は機能安全の面でもマイルストーンを達成し、インフィニオンはチップ1個のみの角度センサーによって自動車機能安全の最高グレードであるASIL Dを市場で初めて獲得したサプライヤーとなりました。
これらの製品は自動車向け専用の高速アナログTMRベースのセンサーです。用途には最高の機能安全を求められるステアリング角認識装置から、ワイパー、ポンプ、アクチュエーター、およびモーター全般が含まれます。またロボットやジンバルなどの産業および一般消費者向けにも利用されます。
TMRテクノロジーに基づき、すべてのXENSIV TLE5501製品は最大0.37 V/Vの出力信号を備え、出力電圧の大きさを通じた高い感度を実現しています。他のテクノロジーとは異なり、TMRベースのセンサーは増幅なしに直接マイクロコントローラーに接続可能なため、お客様にとってのコスト削減に貢献します。TMRはまた温度ドリフトが極めて小さいため、外部のキャリブレーションや補正の必要も軽減されます。さらにTMRは周知のように電力消費が小さく、XENSIV TLE5501ファミリーでは2 mAにまで抑えられています。
この新しいセンサーファミリーは2種類の認証レベルで提供されます。TLE5501 E0001はAEC Q100に基づく認証を受けています。このバージョンは既存のInfineon TLE5009とのピン互換性を備えていますが、アンプの追加が不要なためより安価なシステムを構築可能です。もうひとつのバージョンであるTLE5501 E0002はISO26262に準拠した開発に対応し、チップひとつのみでASIL Dレベルを実現します。これには冗長的な外部角度計算のため互いに切り離されたブリッジが組み込まれ、機能安全規制に求められる最高水準の診断範囲を提供します。
供給状況
XENSIV TLE5501ファミリーの一般への提供は2018年8月に予定しています。詳細については www.infineon.com/angle-sensorsをご覧ください。サンプルのご要請は2018年8月以降にこのウェブページからお寄せください。
Sensor+Test 2018 でのインフィニオン
Sensor+Test 2018見本市(ドイツ、ニュルンベルク、2018年6月26〜28日)にて、インフィニオンはセンサーテクノロジーの展示を行いました。(センサーのデモはホール1、ブース番号429)Sensor+Test 2018でのインフィニオンの展示のハイライトは www.infineon.com/sensortestをご覧ください。
Information Number
INFATV201806-064j
Press Photos
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With its XENSIV™TLE5501 TMR-based angle sensors Infineon is the first supplier to reach ASIL D in angle sensors with only one sensor chipTLE5501_DSO-8-3
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