自動車およびモビリティ業界をリードする企業11社が安全な自動運転システムの開発に向けた独自の統一フレームワークを発表
自動運転車のセーフティバイデザインを浸透させるべく、ガイドラインとしてSafety First for Automated Driving (SaFAD)白書を発行
2019年7月2日、ミュンヘン(ドイツ)
自動車および自動運転技術業界をリードする企業11社は2019年7月2日、自動運転車のセーフティバイデザインを浸透させるべく、ガイドラインとしてSafety First for Automated Driving (SaFAD)白書を発行しました。これは、安全な自動運転を可能にする乗用車の開発、ならびに検証および妥当性確認に向けた独自の統一フレームワークです。
この度、インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)をはじめ、Aptiv、Audi、Baidu、BMW、Continental、Daimler、FCA US LLC、HERE、Intel、Volkswagenの11社は、広範な業界を代表し、安全な自動運転車の製造、テスト、実用などに関する現時点において最も詳細なガイドラインを発行しました。
業界内では現在、自動運転車に関連する標準規格の策定が進められており、SaFAD白書は、セーフティバイデザイン、ならびに検証および妥当性確認の浸透を目的として作成されました。
SaFAD白書は、自動運転車が「通常のドライバーによる運転よりも安全」であることをカメラやステアリングシステムといったコンポーネントを介して実証できる明確なトレーサビリティをメーカーおよびオペレーターに初めて提供するものです。
また、SAE (J3016)が定義する自動運転レベル3およびレベル4の一般的なセーフティバイデザイン、ならびに検証および妥当性確認の手法も初めて概説しています。
SaFAD白書は、12の基本指針で構成され、さらに各基本指針は、自動運転車の各機能ごとに細分化されています。そして、各機能に対応するセーフティバイデザインを踏襲することで、基本指針の実践が可能になります。
「安全第一の自動運転」を掲げるSaFAD白書は、主要自動車メーカーおよびサプライヤー、ならびに関連技術業界が有する専門技能を結集させ、安全な自動運転車の開発を指南するものです。
過去数年間、自動運転技術への関心やその開発は自動車事故に関連する死亡者数の低減、交通渋滞の解消、新しいモビリティコンセプトの導入といった目標と相まって急速に成長しています。このような成長は、大企業だけでなく、成長を続ける多数の新興企業からも広範な開発手法がもたらされると期待されています。
SaFAD白書を発行したことで、同グループに参画している各パートナー企業の執筆者および専門家は、今後数か月にわたって国際的な業界および技術会議において、その取り組みを報告する予定です。
注記
全社は、同グループのコラボレーションに基づき、共通のプレスリリースを発表しています。
Information Number
INFATV201906-087j
Press Photos
-
Eleven industry leaders across the automotive and automated driving technology spectrum today published “Safety First for Automated Driving” (SaFAD), a non-binding organized framework for the development, testing and validation of safe automated passenger vehicles.safety_first_image
JPG | 325 kb | 2078 x 1751 px