インフィニオン、車載77GHzレーダーアプリケーション用の新型マイクロコントーラを発表
2019年10月15日、ミュンヘン(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、 AURIX TM車載マイクロコントローラファミリーに新たな製品を投入します。TC3Aは、最先端の運転支援システムや自動運転に使用する高精度コーナーレーダーシステムなどの、新型車載77GHzレーダーアプリケーションに対応します。新たな機能として、新型信号処理部、レーダー専用の大容量SRAMメモリ、2つのロックステップ方式コアを搭載した300MHzで作動する4つのTriCore TMプロセッサを備えています。
SPU 2.0と呼ばれるTC3Aのsignal processing unitは、インフィニオンのレーダー処理用アクセラレータを進化させたものです。高速フーリエ変換(FFT)処理の待ち時間を短縮し、電磁干渉防止機能を高め、独自の変調スキームによりティア1のお客様のレーザー解像度を低コストで向上させます。
インフィニオンの は、次のように述べています。「現在、最先端の運転支援システムの導入が広がっています。最終的には、自動運転へと進化するでしょう。周囲を正確に把握するため、未来の車には今以上に多くのレーダーユニットが搭載されるでしょう。TC3Aを通じて、インフィニオンはスタートアップ企業や業界リーダー、巨大IT企業と連携して、レーダーシステムのイノベーションを加速させます」
インフィニオンは、AURIXデバイスTC39、TC35、TC33を通じて、すでに長距離、中距離、短距離レーダーアプリケーション用のマイクロコントーラを提供しています。各デバイスに固有の機能を用いて、お客様は、パフォーマンスやマイクロコントーラのコスト最適化に関する多様なニーズを満たすことができます。新たなTC3Aは、パフォーマンスが高い上位製品として、このポートフォリオを拡充します。
TC3Aの主な機能
・TriCoreアーキテクチャを採用した4つのコアに加え、2つのロックステップ方式コアを搭載。300MHzで作動して安全な処理能力を提供します
・リアルタイムの干渉緩和、低電力消費などの機能を搭載したSPU2.0
・処理中のデータを保存する6MBのSRAMメモリ内蔵
・最大600Mbpsの高速レーダーMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)インターフェイス
・EVITA仕様に準拠したハードウェアセキュリティモジュール(HSM)
供給状況
2022年に、TC3Aのサンプルを一部のお客様に提供します。インフィニオンは、2019年10月17日にカリフォルニア州マウンテンビューで開催する招待制のOktoberTech 2019テクノロジーフォーラムにおいて、TC397Aを含む最新のレーダー製品を展示します。
Information Number
INFATV201910-002j
Press Photos
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Infineon will add a new device to its AURIX microcontroller family. It will specifically address new automotive 77 GHz radar applications such as high-end corner radar systems.AURIX_Safety_meets_Performance
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