インフィニオン、次世代のAIと5Gネットワーク向けに、業界初の1000A電圧レギュレータソリューションを生産開始
2019年3月22日、ミュンヘン(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズは、大電流システム用チップセットソリューションのラインアップをさらに拡大し、業界初の16フェーズデジタルPWMマルチフェーズコントローラとなる XDPE132G5Cを発表しました。このポートフォリオは、ハイエンドの 人工知能(AI)サーバや 5Gデータ通信アプリケーションに使用される、次世代のCPU、GPU、FPGA、およびASIC向けに500Aから1000A以上の電流供給を実現します。
次世代のAIやネットワークのワークロードに対応するためCPUはさらに大きな電流を必要としており、DC-DCの電圧レギュレータ(VR)には500Aを超える電流の供給が求められています。XDPE132G5Cコントローラは、リアルな16フェーズデジタルPWMエンジンと改良された先進的な過渡解析により、この大きなフェーズ数への要求に対応しています。フェーズ間において電流シェアリングを行うことにより、信頼性に優れ、コンパクトな、かつコストを節約する設計が実現しています。さらに、今日の多フェーズソリューションに一般的に使用されているロジックダブラーICも不要です。
通信システムに使用される最先端のASICとFPGAでは、1mV未満のステップによるV out制御が要求されますが、XDPE132G5Cにはこれが当初から組み込まれており、0.625mVステップのV out設定が可能です。また通信市場での自動再起動への要求にも応え、電力供給やシステムの障害に続くリモートメンテナンスを削減する手段も備えています。
XDPE132G5Cは16フェーズに対応するため7mm×7mmの56ピンQFNパッケージを採用しています。フルデジタルかつプログラマブルなロードラインを使用し、またPMBus 1.3/AVSに対応することにより包括的なテレメトリ機能のセットを提供します。業界で最も熱効率に優れた一体型電流検出パワーステージであるTDA21475と組み合わせることにより、XDPE132G5Cは1000 Aを超える電流を効率的に供給します。
5mm×6mmのパッケージに収められた定格70AのTDA21475パワーステージは、業界をリードする95%を超える効率を備えています。上部が露出していることにより、R th(j-top)はオーバーモールド・パッケージで19℃/Wから1.6℃/Wへと大幅に引き下げられています。これによりパッケージ上面から熱が効果的に放散され、優れたVR電力密度と最適化されたVRフェーズ数とフットプリントを実現しています。TDA21475はまたCPU/ASICの能力をさらに高めるため、スマートな過電流と過電圧保護機能を備えると共に、正確な温度と電流情報をXDPE132G5Cコントローラに供給します。
インフィニオンの大電流チップセットソリューションのラインアップには、10フェーズPWMデジタルコントローラであるIR35223もあり、最大500AまでのVRソリューション向けにコスト効率に優れた選択肢としてご利用いただけます。IR35223は6mm×6mmの48ピンQFNパッケージで供給され、PMBus 1.3/AVSバスへの対応を含む先進的な過渡性能とテレメトリ機能を備えています。
詳細については www.infineon.com/next-gen-processorsをご覧ください。
Information Number
INFIPC201903-052j
Press Photos
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The XDPE132G5C voltage regulator is packaged in a 7 mm x 7 mm 56-pin QFN to accommodate 16 phases. It employs a full digital and programmable load line and is PMBus 1.3/AVS compliant delivering a comprehensive suite of telemetry features. Paired with TDA21475, the XDPE132G5C controller can efficiently deliver over 1000 A.XDPE132G5C_QFN
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