「プロダクト オブ ザ イヤー」をEVAから受賞： REAL3イメージセンサー

2019年5月23日、ミュンヘン（ドイツ） 

近年、スマートフォンのカメラには、差別化要因として3Dビジョン機能が一層求められています。そのため、インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX／OTCQX：IFNNY）は、モバイル機器市場に特化し設計した最高峰3Dイメージセンサーソリューションとして、REAL3™IRS2381Cを開発しました。この度、ToF (Time-of-Flight) 技術をベースにしたシングルチップの同3Dイメージセンサーソリューションが、Embedded Vision Alliance (EVA) が主催するVision Product of the Year Awardsにおいてセンサーのカテゴリーのプロダクト オブ ザ イヤーに選出されました。このアワードは、コンピュータービジョンという分野において次世代の実用的なアプリケーションに取り組んでいる企業を対象に、業界をリードする技術、製品、サービスの革新性や功績を表彰するものです。 

EVAの創設者であるジェフ ビアー（Jeff Bier）氏は、次のように述べています。「2019年ベストセンサーの受賞、おめでとうございます。インフィニオンの3Dイメージセンサーのような革新的なセンサー設計は、スマートフォンの顔認識や拡張現実といった新しい3Dビジョン体験を可能にするものです。インフィニオンは、ビジュアルAIアプリケーション向けの3Dイメージセンサーを開発してきたパイオニアです。急速に変化し、時には混乱を招くこの市場における同社のイノベーションやクオリティに対する継続的な取り組みは、称賛に値するものです。インフィニオンがEVAの一員であることを誇りに思うと同時に、同社がこの賞に選出されたことを嬉しく思っています。」 

インフィニオンのRF & Sensors担当バイスプレジデントであるフィリップ フォン シールシュテット（Philipp von Schierstaedt）は、次のように述べています。「ToF技術をベースにした3DイメージセンサーのREAL3に関するインフィニオンの革新性や実績がEVA主催のVision Product of the Year Awardsにおいてベストセンサーとして評価されたことを光栄に思っています。弊社とpmdtechnologies社の専門技能を結集して開発されたこの斬新なセンサーは、モバイル機器アプリケーションに新レベルの3Dビジョン機能をもたらし、顔認証、コンピュテーショナルフォトグラフィ、ARアプリケーションにおいてシームレスでユニーク、かつセキュアなユーザー体験を可能にしています。」 

Time-of-Flight（ToF）は、新世代のモバイル機器に搭載された3Dカメラを支える最先端のイメージセンシング技術であり、3Dイメージセンシングに関連する今後のアプリケーション市場に劇的な成長をもたらすものとして期待されています。Time-of-flightは、カメラから照射された光子が物体や被写体に到達し、センサーに戻ってくるまでの時間を意味しています。このコンセプトの背後には、スマートフォンのインタラクションに新レベルの安全性を実現するという、比類のないイノベーションが込められています。 

定評のあるREAL3 IRS2381Cイメージセンサーは、屋外を含め、あらゆる光条件下において卓越した性能を発揮し、リアルタイムで高品質、かつ安全な3Dビジョン体験を可能にします。ToF技術をベースにしたインフィニオンの3Dテクノロジーは、ストラクチャード方式といった他の3Dテクノロジーと比較した場合、主要コンポーネントの数を3つから2つに減らすことができます。また、距離を直接測定するため、アプリケーションプロセッサーにおい演算能力の使用量を最小限に抑えます。これにより、アプリケーションに関連する信頼性の向上、サイズの小型化、コストの低減を可能にするだけでなく、電力消費の大幅な削減も実現しています。 

提供情報

新しい3Dイメージセンサーチップは、グラーツ、ドレスデン、ジーゲンで開発され、インフィニオンがドイツとオーストリアに構える両拠点のノウハウを単一のソリューションとして結集したものです。実績のある大量生産と高速で製品寿命まで有効な校正プロセスを工場内に持つため、REAL3 IRS2381Cは、モバイル機器アプリケーションを支える3Dカメラの製造に最適なイメージセンサーです。インフィニオンの3Dイメージセンサーの詳細は、 www.infineon.com/real3をご覧ください。