ブランド保護による購入者情報の保護:SECORA™ブロックチェーンが製品の起源と歴史を可視化
2020年11月10日、ミュンヘン(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、ブロックチェーンアプリケーション向けにカスタマイズされたセキュリティソリューションを開発し、ブランドと消費者情報の保護の強化を図ります。新しいSECORA™ブロックチェーンセキュリティソリューションは、ブランド製品に組込まれ、NFC技術を使用してブロックチェーンに接続し、現実とデジタルの世界をつなぎます。ブロックチェーンに情報を保存することで、メーカーは製品の信頼性を文書化したり、限定版を特集したり、環境基準への準拠など生産の持続可能性を実証したりすることが可能となります。消費者は、モバイルデバイスとアプリを使って、ブロックチェーンに保存されている情報にアクセスすることができます。
SECORA™ブロックチェーンは、ファッションから靴、電子機器、ヘルスケアまで、幅広い製品に使用することができます。インフィニオンは、 エレクトロニカ2020バーチャル見本市で、ブロックチェーン企業の block42と共に、革新的なソリューションの機能と使用例を紹介します。
メーカーと製品に関する情報は、相互に連結し合う個々のデータブロックとしてブロックチェーンに保存されます。この仕組みにより、誰でもどこからでも分散型データレジスタにアクセスすることが可能となります。原産地に加えて、製品の変更、オリジナルのスペアパーツの使用、限定コレクターズアイテムの所有権の変更などを、継続的に文書化することができます。
同時に、データ改ざんを防ぐためのブロックチェーンへのアクセス保護も重要となります。このような仕組みにより、メーカーのブランドと評判が保護され、偽造品の販売を防ぐことが可能となります。
SECORA ブロックチェーンについて
SECORAブロックチェーンは、小型の暗号チップと無線アンテナを組み合わせ、厚さ最大300µmのフラットハウジングに格納しています。ラベルの後ろや製品自体に目立たず取り付けることができるため、統合が容易となっています。SECORAブロックチェーンは、ハードウェアベースのソリューションとして、他のブロックチェーンアクセスオプションにはない決定的な利点を有しています。それは、ハードウェアベースとソフトウェアベースの双方の攻撃から保護されているという点です。
もう1つの重要な利点として、SECORAブロックチェーンは、秘密鍵を使用してデータの暗号と署名をすることが出来ます。統合したチップを搭載したこの製品は、NFC対応のモバイルデバイスを使用して、対応するブロックチェーンエントリへの接続を直接かつ簡単に確立することができます。製品のIDを認証する署名鍵は、モバイルデバイス上で生成されるのではなく、暗号チップ内で生成され、市場の他のソリューションとは異なり、チップ内に安全に格納されます。これにより、アプリケーションのセキュリティがさらに向上します。
供給状況
SPAパッケージに収めたSECORAブロックチェーンは、大量に入手可能になりました。同製品は、イーサリアム、ビットコイン、ETR ERC-20などの暗号スキームをサポートしています。さらに、インフィニオンのブロックチェーンセキュリティ2Goスターターキットにより、ブロックチェーン設計者は、ブロックチェーンアプリケーション向けの使いやすいアクセスソリューションの迅速な開発が可能となっています。
詳細については、 こちらをご覧ください。
Information Number
INFCSS202011-016j
Press Photos
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The SECORA Blockchain security solution is integrated into the branded product and connects to the blockchain via NFC technology – thus linking the real with the digital world.SECORA™_Blockchain_Brand Protection
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