インフィニオン、次世代WPA3セキュリティを使った、信頼性の高い最適化されたWi-Fi 4ソリューションをリリース
2020年11月13日、ミュンヘン (ドイツ) およびサンノゼ (米国カリフォルニア州)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、高コスト効率で高性能なセキュアIoTソリューションの製品ラインアップに、最新のWPA3セキュリティ規格を使用した業界唯一のWi-Fi 4ソリューションを新たに追加したことを発表しました。インフィニオンの新しいCYW43439ソリューションは、スマート サーモスタットやスマート照明などのIoTアプリケーション向けのWi-Fi/Bluetooth/BLEコンボチップで、これを使用することで、米国のカリフォルニア州消費者プライバシー法 (CCPA) をはじめ、世界中で施行されている新しいセキュリティ規制に対応したIoT製品を容易に設計できるようになります。また消費者にとっても、企業が収集する個人情報について知る権利や、個人情報を削除してもらう権利など、プライバシー権利がより高いレベルで保証されるようになります。
多くのIoT製品はWi-Fi 4をベースにした接続性能を持っているため、このセキュリティ規格はIoTデザインに今後も引き続き貢献します。 ABIリサーチ社によると、2025年までに約5億個の新しいデバイスがWi-Fi 4を使用すると予想されています。これらの状況から、IoTデバイスへのWPA3などの最新機能のサポートニーズは継続していくと考えられます。WPA3は、より強固な認証および暗号機能を提供しながら、ミッション クリティカルな切れないネットワークを実現します。インフィニオンのCYW43439を使用することで、WPA3のセキュリティ規格の下、製品に必要なセキュリティを実装しながら、消費者が求めている接続性を提供することが可能となります。
インフィニオンのIoT RF製品担当プロダクト マーケティング ディレクターのジェフ ベア (Jeff Baer) は、「スマート サーモスタットなどの民生向けIoTコネクテッド製品では、帯域幅やデューティ サイクルが低いケースがほとんどです。インフィニオンの新しいWi-Fi/Bluetooth/BLEコンボチップは、実証済みのWi-Fi 4で接続性を維持しながらコストを最低限に抑え、また、WPA3で最新かつ最高水準のWi-Fiセキュリティ規格を消費者の皆さんに使用してもらうことができるようになります」と述べています。
Wi-Fi 4対応のCYW43439は、安定した接続性能と電力効率に優れた性能を、世界のさまざまな規格に対応しながら、実証済みの相互接続性と共に提供します。本製品ファミリは、RTOSやLinux、Androidのクロス プラットフォームに対応しており、専用のソフトウェアを使用して、マルチユーザー向けにWi-FiとBluetoothの高度な共存と、BLE Meshネットワークへのシームレスな接続を実現するアプリケーション開発が可能です。また、ネットワーク管理やオーディオ アプリケーション向けにホストSoCオフロード処理機能を提供しながら、CPU負荷を軽減することでシステムの消費電力を削減します。ライブラリ ベースで機能の実装が可能な専用ソフトウェアを使用して、さまざまなモバイル デバイスおよびクラウド サービスへいつでも接続ができるようになります。
インフィニオンのCYW43439は専用のModusToolboxソフトウェアを使用して設計が可能で、このソフトウェアは、一般的に広く使用されているエコシステムやクラウド管理ツールをサポートするパッケージ ソリューションで、IoT製品開発向けに適応性の高い設計システム環境を提供します。
供給状況
インフィニオンのCYW43439は量産出荷を開始しています。商業用モジュールも出荷を開始しており、業界トップのモジュール パートナーより入手が可能です。
Information Number
INFCSS202011-017j
Press Photos
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Using Infineon CYW43439, designers can provide the connectivity their consumers want, while implementing the security their products need with the WPA3 security standard.WiFi4_with_WPA3
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