IR HiRel、NASAの火星探査車「パーシビアランス」で大きな実績
2020年7月29日、ミュンヘン(ドイツ)、エルセグンド(米カリフォルニア州)
NASAジェット推進研究所は、火星探査車「パーシビアランス」を7月31日(米国東部夏時間の午前7時50分)に打ち上げ、2021年2月の火星着陸を目指しています。
インフィニオンテクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)の子会社であるIR HiRelは、この探査車向けに数千もの必要不可欠な耐放射線(rad hard)コンポーネントを提供しました。NASAの火星探査車に同社のパワーエレクトロニクス機器が搭載されるのは、今回で5回目となります。この重大な任務は、1997年のソジャーナに始まり、2004年のオポチュニティとスピリット、2012年のキュリオシティへと受け継がれてきました。
IR HiRelのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのエリック トゥールーズは、次のように述べています。「IR HiRelは、何十年にもわたり宇宙プログラム向けに信頼性の高い電力変換ソリューションを提供してまいりました。火星探査車パーシビアランスの打ち上げは、宇宙探査における新たな重要な節目を示すものです。この宇宙探査車の性能向上に当社の半導体技術が役立っていることを光栄に思います。」
フライトコンピューター、モーター制御、レーダー、ミッション機器群など、探査車の一部のサブシステムには、IR HiRelの宇宙グレードのMOSFET、IC、および過酷な宇宙環境でも信頼性の高い動作が保証されているその他の電力制御製品が統合されています。
パーシビアランスは、火星の過酷な環境で新しいテクノロジーを活用して高度な研究を行うために設計された革新的な科学機器群を備えています。これらはすべて古代に生命維持が可能な環境や微生物が存在していたのか、その痕跡を探すためのものです。IR HiRelの半導体を搭載した探査車向け機器には次のものがあります:
- パノラマ、ステレオスコピック、ズーム機能を備えたマスト設置用HDイメージングカメラシステム「Mastcam-Z」
- 火星の古代生命に関連すると思われる有機化合物を探すカメラ、レーザー、分光計を備えた「SuperCam」
- 火星の古代微生物の痕跡を探す「X線岩石化学測定装置(PIXL)」
- ミネラル、有機分子、および生命の痕跡を微細スケールで検出するUV分光計「ラマン・蛍光有機物検出分光計(SHERLOC)」
- 惑星の大気中の二酸化炭素から酸素を生成する「火星酸素生成実験(MOXIE)」
インフィニオンとIR HiRelは、優れた製品ラインアップで、宇宙やその他の過酷な環境向けに、高い信頼性と耐放射線性を備えた電力変換ソリューションおよびRFソリューションを提供します。宇宙での実績があるHiRelの製品は、宇宙探査車の電力システム全体で使用されています。詳細については、 www.infineon.com/space をご覧ください。
Information Number
INFIHR202007-083j
Press Photos
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Flight computer, motor control, radar, and mission instrument suite: IR HiRel supplied thousands of mission-critical radiation-hardened components to ensure reliable operation of the Mars rover Perseverance in the harsh space environment (Courtesy NASA/JPL-Caltech)Mars_Rover_Perseverance_1
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Flight computer, motor control, radar, and mission instrument suite: IR HiRel supplied thousands of mission-critical radiation-hardened components to ensure reliable operation of the Mars rover Perseverance in the harsh space environment (Courtesy NASA/JPL-Caltech)Mars_Rover_Perseverance_2
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