CoolSiCTM CIPOSTM Maxi: SiCを使用した世界初の1200Vトランスファーモールド型IPM
2020年12月2日、ミュンヘン(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)は、今年のSiCソリューションの大きな展開の締めくくりとして、1200Vトランスファーモールド型シリコンカーバイド(SiC)統合パワーモジュール(IPM)を発売しました。CIPOS TM Maxi IPM IM828シリーズの電圧クラスでは業界初のSiC IPMとなります。可変速度ドライブアプリケーションの三相ACモータや永久磁石モータ向けに、優れた熱伝導と幅広いスイッチング速度を備えたコンパクトなインバータソリューションを提供します。また、産業用モータドライブ、ポンプドライブ、暖房、換気、空調(HVAC)用のアクティブフィルタに特に適しています。
CIPOS Maxi IPMは、改良された6チャネル1200Vシリコン オン インシュレータ(SOI)ゲートドライバと6つのCoolSiC TM MOSFETを統合することにより、システムの信頼性の向上、PCBサイズとシステムコストの最適化を実現しています。新しいIPMは、DIP 36x23Dハウジングにパッケージされており、最小サイズながらクラス最大の電力密度と最高の性能を持つ1200V IPMパッケージとなっています。IM828シリーズは、絶縁されたデュアルインラインモールドのハウジングにより、優れた熱特性と電気的絶縁を実現しています。また、EMI要求事項および厳しい設計で求められる過負荷保護にも対応しています。
SiC IPMの堅牢な6チャネルSOIゲートドライバは、 デッドタイム制御機能を内蔵しており、過渡現象時のダメージを防止します。全チャネルに低電圧ロックアウト(UVLO)機能が搭載されており、過電流シャットダウン機能も装備されています。多機能ピンを備えたこのIPMは、さまざまな用途のために柔軟性の高い設計が可能となっています。このIPMは、保護機能の他にもUL認証済の独立したサーミスタを備えています。ローサイドエミッタピンによる各相の電流モニターが可能となっており、デバイスの制御が容易となっています。
供給状況
CIPOS Maxi IM828シリーズは、現在注文可能となっています。同シリーズは、最大定格電力4.8kWの20A IM828-XCCで構成されています。詳細については、 www.infineon.com/IPMをご覧ください。
Information Number
INFIPC202012-023j
Press Photos
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The CIPOS™ Maxi IPM integrates an improved 6-channel 1200 V silicon on insulator (SOI) gate driver and six CoolSiC™ MOSFETs to increase system reliability, optimize PCB size and system costs. Its DIP 36x23D housing makes it the smallest package for 1200 V IPMs with the highest power density and best performance in its class.CoolSiC_CIPOS_Maxi
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