低電圧電力変換システムで、これまでにない電力密度を実現するTDI(真の差動入力回路)搭載超小型ゲートドライバIC
2020年4月8日、ミュンヘン(ドイツ)
スイッチング電源(SMPS)では、パワーMOSFETのスイッチオンオフを行う際に、寄生インダクタンスによるGND電位変動が起こり、ゲートドライバICで誤動作が発生する場合があります。このような影響を防ぐため、インフィニオン テクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)では、費用対効果が高くコンパクトなサイズの1チャンネルのゲートドライバファミリー EiceDRIVER™ 1EDN TDI(真の差動入力)にデバイスを追加します。この新しいデバイス(1EDN7550U)は、超小型(1.5mm x 1.1mm x 0.39mm)6ピンリードレスTSNPパッケージに収納されています。TDIを備えたインフィニオンのゲートドライバICは、代替ソリューションと比べてシステムコストが低いため、高電力密度と高効率の設計において有利です。
TSNPパッケージ(1EDN7550U)は、SOT-23ファミリー製品と比較して、PCB面積が5倍も小さくなっています。EiceDRIVER 1EDN TDIは、アプリケーションレベルで3.3VのPWM入力信号を使用しており、最大±70Vの静的なGND電位変動および±150Vpeakの過渡的なGND電位変動に耐えることができます。小さなサイズと接地シフトにおける堅牢性を組み合わせることで、これら2つのゲートドライバICを48Vのハーフブリッジ構成で動作させることが可能です。また設計者は、これらのゲートドライバICをPCB基板レイアウトの最適な場所に自由に配置して、業界をリードする電力密度を実現します。
最初の顧客の一つであるFlex Power Modulesでは、新しいTSNPパッケージを歓迎しています。「1EDN7550Uドライバーは大幅なボード面積の節約を提供し、その多様性と合わせることで、非常に魅力的な部分にします」とFlex Power Modulesの最高技術責任者であるミカエル アッペルベルク(Mikael Appelberg)は述べました。
リードレスTSNPパッケージのEiceDRIVER 1EDN7550Uでは、25Vおよび40VのOptiMOS™ MOSFETが、スイッチトキャパシタトポロジにおいて、1.2MHzのスイッチング周波数で動作するようになっています。このようなアプリケーションにおいて、3060W/in3の高電力密度と97.1%のピーク効率(周辺損失を含む)が可能であることが証明されています。
利用状況
EiceDRIVER 1EDN TDIファミリーは、標準のSOT-23 6ピンパッケージで提供されますが、今後は新しい超小型6ピンTSNPパッケージでも提供されます。
詳細については、 www.infineon.com/TDIをご覧ください。
Information Number
INFPSS202004-047j
Press Photos
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The new device (1EDN7550U) is housed in an ultrasmall (1.5 mm x 1.1 mm x 0.39 mm) 6-pin leadless TSNP package.1EDN7550U_TSNP-6-13_Combi
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