費用対効果が高いフライバックLEDドライバ向けのXDP™高力率デジタルコントローラ

2020年9月2日、ミュンヘン（ドイツ）  

インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX / OTCQX：IFNNY）は、XDP™デジタル電源コントローラXDPL8219を発表しました。高性能フライバックコントローラは、高性能で強固な LED設計のための二次側レギュレーションを備えており、高い力率と定電圧出力を可能にします。本デバイスは 低負荷から高負荷まで幅広い負荷範囲において、準共振モード（QRM）で動作することで、効率の最大化と、電磁干渉（EMI）の最小化を実現します。軽負荷時にはアクティブバーストモード（ABM）で動作し、可聴ノイズを防止しながら、100mW未満の無負荷スタンバイ電力レベルを実現します。

XDPL8219は、入力電圧タイプ（ACまたは定DC）を検出し、それに応じて独自の電圧モードパルス変調器を調整して、システムパフォーマンスの向上を図ります。AC入力の場合、パルス入力を変更して、広い入力および負荷範囲にわたって優れた力率（> 0.9）および低い全高調波歪（<10％）を実現します。定DC入力の場合、パルス変調を行い、スイッチング周波数を調整することで、全動作範囲でEMIの低減を実現します。

また ユニバーサル非同期レシーバートランスミッター（UART）ピンを介したパラメータ構成により、設計の柔軟性を最大化し、パフォーマンスの最適化を大幅に向上させます。さらに、UART信号を送信して入力電圧、ライン周波数、コントローラの温度、最新のエラーコード、および入力電圧損失の表示を通知するオプション機能も備えています。インフィニオンは、コントローラを構成するための使いやすいグラフィックユーザーインターフェイスなどのプログラミングツールを提供しています。こうしたツールの使用により、柔軟性の向上と部品表の削減が可能となり、製品化までの時間を短縮することができます。

供給状況

XDPL8219は、組み込みの600V高電圧スタートアップセルと独自のスタートアップシーケンスを備えたDSO-8パッケージに封止されています。これにより、オーバーシュートを最小限に抑えながら、高速での出力電圧上昇が可能となります。XDPL8219は、現在量産中で、注文が可能となっています。詳細については、 www.infineon.com/xdpl8219/ をご覧ください。