インフィニオン、車載用高精度コアレス電流センサー「XENSIV™ TLE4972」を発表
2021年10月27日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、初の車載用電流センサーとして新しく XENSIV™ TLE4972を発表しました。このコアレス電流センサーはインフィニオンの実績あるホール効果技術を使用しており、高精度で安定した電流測定を実現します。コンパクトなデザインと診断モードを備えたTLE4972は、ハイブリッドカーや電気自動車に使用されるトラクション インバーターなどのxEVアプリケーションや、バッテリー メイン スイッチに最適です。
TLE4972は、独自の温度補償と応力補償により、磁気コアによる悪影響を受けずに最先端のセンシングを実現します。また、差動センシングを採用しているため、浮遊磁界からセンサーを保護するためのコアやシールドを必要としません。また、内蔵されたEEPROMにより、さまざまな用途に合わせてセンサーをカスタマイズすることができ、最大2 kAまでの測定範囲をサポートします。
このセンサーは、システム保護用に過電流検出用の2つの独立した出力ピンを備えており、標準的な応答時間は1 µs未満です。開発者は、過電流制限だけでなく感度もプログラムすることができ、センサーをシステム要件に適合させることが可能です。また、感度とオフセットの温度によるドリフトは1.6%以下です。
このセンサーは、磁気検出方式により、非常に低い電力損失を実現しています。そのため、400 Vや800 Vのバッテリー メイン スイッチにおいて、汎用性の高い冗長性のあるソリューションとして使用することができます。また、小型のPG-VSON-6パッケージを採用しているためコンパクトな設計が可能となり、トラクション インバーターに最適なデバイスです。さらに、PG-TDSO-16パッケージのオプションも提供します。両デバイスはISO 26262に準拠したSEooC (Safety Element out of Context) として開発されており、ASIL Bまでの機能安全要件に対応します。
供給体制について
XENSIV™のTLE4972-AE35D5 (PG-TDSO-16) はサンプル品を出荷開始しており、TLE4972-AE35S5 (PG-VSON-6) は2022年初旬に出荷開始予定です。量産開始は2022年初旬を予定しています。詳しい情報は こちらをご覧ください。
Information Number
INFATV202110-013j
Press Photos
-
The integrated EEPROM of Infineon’s XENSIV™ TLE 4972 current sensor allows customization for different applications and supports measurement ranges up to 2 kA. The sensor causes very low-power losses due to the magnetic sensing principle. Therefore, it can be used as a versatile and redundant solution in 400 V or 800 V battery main switches.TLE4972-AE35D5
JPG | 798 kb | 2126 x 2111 px
-
The integrated EEPROM of Infineon’s XENSIV™ TLE 4972 current sensor allows customization for different applications and supports measurement ranges up to 2 kA. The sensor causes very low-power losses due to the magnetic sensing principle. Therefore, it can be used as a versatile and redundant solution in 400 V or 800 V battery main switches.TLE4972-AE35S5
JPG | 496 kb | 2126 x 1013 px