インフィニオン、Picovoice社との協業によりスマートホームやウェアラブル アプリケーション向けの次世代IoTデバイスにAIを導入
2021年10月20日、ミュンヘン (ドイツ)、バンクーバー(カナダ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、本日、Picovoice社と協業し、エッジ デバイスに音声AIを導入するエンド ツー エンドの音声プラットフォームを共同開発したことを発表しました。この協業により、インフィニオンのPSoC™ 6 マイクロコントローラー (MCU) を使用した超低消費電力のIoTデバイスにスマート ボイス ソリューションを実装できるようになり、PSoC™ 6製品でウェイク フェーズやインテント認識を評価・展開するための代替アプローチが可能になります。今回の共同開発により、包括的なIoTコネクティビティをサポートする低消費電力PSoC™ 6 MCUを使用して、スマートホームやウェアラブル アプリケーションにAI対応音声技術を搭載する新たな可能性が広がります。
Picovoice社のプラットフォームは、AIROC™ Wi-Fi®とのシームレスなペアリング、低消費電力のCAPSENSE™タッチ インターフェース、クラウド接続など、既存のインフィニオンPSoC™ 6 MCUソリューションで簡単に使用できる、正確でプライベートな音声インターフェースを実現します。このプラットフォームには、業界最高の低SNR、広いダイナミック レンジ、低ディストーション、高い音響過負荷ポイントを備えたインフィニオンのXENSIV™ MEMSマイクロフォンが搭載されており、最高の音質で音声をキャプチャできます。
Picovoice社との協業により、PSoC™ 6を使用して新しく音声機能を追加した革新的なIoTアプリケーションを開発できるようになり、インフィニオンは機械学習ソリューションおよびAIエコシステムを拡大しています。開発者は、PSoC™ 6 Pioneer KitとIoT Sense拡張シールドを使用して、Picovoice社の無料トライアル アカウントに登録することができます。さらに、インフィニオンの実績あるModusToolbox™を使用したコード サンプルを実行することで、差別化されたスマートホームおよびウェアラブル アプリケーションを市場に投入することができるようになります。
インフィニオンのICW (IoT Compute & Wireless) 担当副社長のスティーブ タテオシアン (Steve Tateosian) は、「インフィニオンは、インテリジェント エッジ デバイス向けにシステム ソリューション ベースのアプローチを開発者に提供することに注力しています。Picovoice社との協業により、PSoC™ 6を使用するシステム設計者は、次世代製品の差別化に役立つ独自機能や性能を入手可能になります。Picovoice社との協業により、当社の実績あるModusToolbox™ソフトウェアおよびツール プラットフォーム内で、スマートホームやウェアラブルのIoTアプリケーションにローカル音声AIを提供できることを嬉しく思います」と述べています。
Picovoice社のCEOであるアリレザー ケナーサーリー アンハーリー (Alireza Kenarsari-Anhari) 氏は、「当社は、最小限のリソースしか必要とせず、マイクロコントローラーでも問題なく動作する独自のオンデバイス音声認識技術を持っています。インフィニオンのPSoC™ 6は、電力とコスト効率に優れたエキサイティングな製品です。今回の協業により、ユーザー エクスペリエンスを効率化し、IoTイノベーターに必要なツールを提供できることを嬉しく思います」と述べています。
インフィニオンの PSoC™ 6 MCU について
PSoC™ 6ファミリーは、セキュアで低消費電力、豊富な機能を備えたIoT製品に最適なソリューションです。本ファミリーは、高度な低消費電力設計技術を含む超低消費電力アーキテクチャを採用しており、バッテリー駆動のアプリケーションでは、バッテリー寿命を最大1週間延長することができます。デュアルコアのArm® Cortex®-M4およびCortex-M0+アーキテクチャにより、開発者は消費電力と性能を同時に最適化することが可能です。PSoC™ 6は、デュアルコアとコンフィギュラブルなメモリおよび周辺機器保護ユニットを組み合わせることで、PSA (Platform Security Architecture) Level 2認証のMCUを実現します。
PSoC™ 6の豊富なアナログ/デジタル ペリフェラルを活用して、MEMSセンサーや電子インク ディスプレイなどの革新的なシステム コンポーネント向けに、カスタムのアナログ フロントエンド (AFE) やデジタル インターフェースを開発することができます。PSoC™ 6 MCUは、ModusToolbox™で提供される包括的なソフトウェア サポートにより、インフィニオンのAIROC™ Wi-Fi、AIROC™ Bluetooth®、AIROC™コンボの各無線モジュールとシームレスに組み合わせることができます。PSoC™ 6 MCUは、業界をリードする最新世代のCAPSENSE™静電容量センシング技術を搭載し、堅牢で信頼性の高い、最新のタッチおよびジェスチャー ベースのインターフェースを実現します。
Picovoice 社について
Picovoiceは、企業が音声インターフェースを構築し、ニューラル・ネットワークを活用して音声データを処理することを可能にするエンド ツー エンドのプラットフォームです。Picovoiceの優れた技術により、プライベートでオフライン、そして効率的なソリューションを提供します。Picovoice対応製品は、マイクロコントローラーやモバイル、デスクトップ、最新Webブラウザ上で動作が可能です。より詳しい情報は https://picovoice.ai をご覧ください。
供給体制について
インフィニオンの PSoC™ 62S2 Wi-Fi BT Pioneer Kitおよび IoT Sense Expansion Shieldは、現在出荷中です。本キットには、PSoC™ 62の150 MHz Arm® Cortex-M4および100 MHz Arm® Cortex-M0+コア、2MBのFlash、1MBのSRAM、村田製作所のType 1LVモジュール (IEEE 802.11a/b/g/n準拠、IEEE 802.11 ac対応Wi-Fi、Bluetooth 5.0内蔵)、インフィニオンXENSIV™ MEMSマイクロフォン、その他複数のセンサーが含まれています。
Infineon makes the IoT work
マイクロエレクトロニクスは、あらゆるIoTソリューションの中核を成しています。インフィニオンのセンサー、アクチュエーター、マイクロコントローラー、通信モジュール、セキュリティ コンポーネントは、あらゆるデバイスを支えています。インフィニオンは、スマートでエネルギー効率が高く、安全なIoTアプリケーションを実現するためのワンストップ テクノロジー パートナーとして、開発ボードや評価キット、設計ツールを提供しています。インフィニオンのIoTへの貢献に関する詳細は www.infineon.io/jp をご覧ください。
Information Number
INFCSS202110-007j
Press Photos
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The Infineon and Picovoice end-to-end voice platform creates an accurate and private voice interface that is now easily used with existing Infineon PSoC™ 6 solutions including seamless pairing with AIROC™ Wi-Fi®, low power CapSense™ touch interface and cloud connectivity. Leading in the highest sound quality capture, Infineon’s XENSIV™ MEMS microphones with industry’s lowest SNR, wide dynamic range, low distortions and high acoustic overload point are included in this platform.Voice_control
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