インフィニオンのREAL3™ ToF イメージセンサー、DREAME社の掃除機ロボット「W10 Pro」に採用
高度な障害物回避とスマートナビゲーションを可能に
2022年10月28日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、中国に拠点を置くスマートホームクリーニングデバイスの大手企業、Dreame社が発売した新しい掃除機ロボット「Dreame Bot W10 Pro」に、インフィニオンと pmdtechnologies社 の REAL3™ Time of Flight (ToF) イメージ センサーを搭載したカメラが採用されていることを発表しました。このToFイメージ センサーは、サービス ロボット、清掃機ロボット、モップなどのスマート ナビゲーション、3Dマッピング、優れた障害物回避を可能にします。
インフィニオンの3Dセンシング製品ライン担当バイス プレジデントであるクリスチャン ヘルツム (Christian Herzum) は「Dreame社のプレミアム ロボット掃除機のカメラには、当社の最先端技術である3D ToFイメージ センサーが搭載されています。Dreame社の最新の状況認識技術との組み合わせにより、この掃除機は障害物を識別して回避することができます。当社の高度な3Dビジョン エンジニアリングは、サービス ロボットが日々の清掃作業から学習し、コード、靴、スリッパ、靴下など、床掃除の妨げになる家庭用品を認識するのを助けます」と述べています。
インフィニオンの3D ToFイメージ センサーは、カメラの38000ピクセルそれぞれに追加の距離情報を提供します。これにより、単一ピクセルToFデバイスを含む従来のソリューションと比較して、3Dの精度と正確さが大幅に改善されます。この高い解像度により、垂直方向の視野 (FoV) が広い3Dカメラの設計が可能になり、ロボットが小さな物体を高解像度で検出したり、家具の高さを測定したりすることができます。そのため、ロボットは引っかかることなく、ソファや椅子、テーブルなどの下を移動することができ、メンテナンスの手間を省くことができます。
pmdtechnologies社が特許を取得したSBI(Suppression of Background Illumination)技術が各ピクセルに組み込まれているため、掃除ロボットはさまざまな照明条件で使用することができます。その結果、ToFイメージセンサーは堅牢な3D深度データを生成し、難しい周囲の照明条件下でも室内を画像化することが可能になります。強い日光、薄暗い光、反射率の異なる素材などの外乱も、測定の再現性と品質に影響を与えません。
供給体制について
REAL3™ 3D ToFイメージセンサーは現在販売中です。本製品は、チップオンボード実装用のベアダイとしてご注文いただけます。フォーム ファクターが4.42 x 5.02 mm²以下の特殊なコンポーネントは、サービス ロボット用の小型モジュール設計を可能にし、柔軟性を高めています。コンパクトなモジュールに簡単に組み込むことができるため、ほとんどの家具の下を掃除することが可能な超薄型のロボット設計が容易になります。詳細な情報は、 こちら をご参照ください。
Information Number
INFPSS202210-014
Press Photos
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Combined with the latest technology from Dreame, the REAL3 Time of Flight image sensor from Infineon enables cleaning devices to identify and avoid obstaclesReal3_Dreame_application
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Combined with the latest technology from Dreame, the REAL3 Time of Flight image sensor from Infineon enables cleaning devices to identify and avoid obstaclesREAL3_Dreame_product
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