インフィニオン、業界初のプログラマブル デジタルSOA制御を備えたデータセンター向け広電圧範囲ホットスワップ コントローラーを発表

2022年11月14日、ミュンヘン (ドイツ)

高性能コンピューティング (HPC) データセンターにおける人工知能 (AI) サービスに対する継続的な需要が、この分野の市場成長を促進しています。特殊用途のAIアクセラレータは、これらのデータセンターの 性能と効率の大幅な向上を促進します。多くの重要なインフラシステムと同様に、信頼性と高有効性は不可欠であり、高い難易度が要求されます。AIスーパーコンピューティング プラットフォームの開発者は、コンポーネントがホットスワップされた場合でも電源を監視し、システムを保護するホットスワップ ソリューションによってのみ、これらの要件に対応することができます。

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、これらの課題に対応するため、インテリジェント ホットスワップ コントローラーおよび保護ICファミリーの最初のメンバーとしてXDP™ XDP710デジタル コントローラーを発表しました。このホットスワップおよびシステム監視用コントローラーICは、5.5 V～80 Vの入力電圧範囲に対応し、最大で100 V、500 msの過渡電流に耐えることができます。このICは3つの機能ブロックから構成されています。1つ目は、高精度テレメトリとデジタル安全動作領域 (SOA) 制御ブロックで、インフィニオンのパワーMOSFETの特性に合うよう最適化されています。2つ目はシステムリソースと管理ブロック、3つ目は OptiMOS™やStrongIRFET™ファミリーなどのnチャネルパワーMOSFET用の統合ゲートドライバーとチャージ ポンプ ブロックです。

NVIDIA社のパワーアーキテクト兼サブジェクト マター エキスパートであるアビジト ダッタ (Abhijit Datta)  氏は「インフィニオンのXDP710デジタル ホットスワップ コントローラーは、HGXプラットフォームの製品要件によく適合しています。抵抗ストラップを使用した外部FETの選択、ブースト モードなどのユニークな機能を備えており、小型パッケージで設計も容易です」と述べています。

インフィニオンのパワー＆センサーシステムズ事業部パワー マネジメントIC担当バイスプレジデントであるシャフラム メフラバン (Shahram Mehraban) は「XDP710ホットスワップ コントローラーは、高精度アナログフロントエンド、包括的なヘルス モニタリング、テレメトリ、プログラマビリティ、プリセットMOSFET SOAを備えた、機能豊富なデバイスであります。この製品は、現在のプラグイン式AIサーバー ソリューションの設計に関連する課題に対応しています」と述べています。

XDP710コントローラーの主な特徴は、高度なクローズド ループSOA制御と完全デジタル動作モードです。これにより、部品点数の削減と設計時間の短縮を実現し、市場投入までの時間を短縮することができます。XDP™ XDP710は、レガシー システムをサポートするためにアナログ アシスト デジタル モードで動作させることも可能です。 

供給体制について

XDP™ XDP710デジタル ホットスワップおよびシステム モニタリング コントローラーICは生産中で、29リード (6 x 6 mm²) のVQFNパッケージで提供されます。
より詳細な情報は、 www.infineon.com/xdp710-001 をご覧ください。