インフィニオン、業界初の1 Mbit車載用シリアルEXCELON™ F-RAMを発表
4 Mbitも追加し、データ ロギング メモリのポートフォリオを拡充
2023年7月17日、ミュンヘン (ドイツ)
オートモーティブ用イベント データ レコーダー (EDR) 市場の発展により、重要なデータを瞬時に捕捉し、数十年にわたって確実に保存する特殊なデータ ロギング メモリ デバイスの需要が高まっています。本日、インフィニオン テクノロジーズ (FSE:IFX/OTCQX:IFNY)は、 EXCELON™ F-RAMファミリーに1 Mbitと4 Mbitの2種類の新しい強誘電体RAM (F-RAM) メモリーデバイスを発表しました。1 Mbitデバイスは、業界初の車載用シリアルF-RAMです。
AEC-Q100グレード1に適合し、拡張温度範囲(-40 ℃~+125 ℃)をサポートする新デバイスは、4Kbitから最大16 Mbitの容量までの車載用F-RAM製品ポートフォリオを補完するものです。これらのデバイスは、SPIモードでは最大50 MHz、Quad SPI (QSPI) モードでは最大108 MHzの、高速で信頼性の高い読み出し/書き込み性能を備え、10兆回の読み出し/書き込みサイクルの耐久性により、10マイクロ秒間隔でデータを書き込んだ場合でも20年以上のデータロギングが可能となります。
インフィニオンのRAMソリューション担当バイス プレジデントであるラメッシュ チェトゥベティ (Ramesh Chettuvetty) は「オートモーティブシステムにおけるデータ ロギング要件は急速に高まっています。これは、電子システムの幅広い利用傾向や業界の規制により、エアバッグ安全システム、エンジン制御システム、バッテリー管理システムで、高信頼性の不揮発性メモリの使用が奨励されているためです。データ ロギングを必要とするアプリケーションの増加に伴い、特定のユースケースに合わせたメモリ容量の需要が高まっています。インフィニオンは、どのようなシステム設計のメモリ アーキテクチャ要件にも対応できる柔軟性をお客様に提供することをお約束します」と述べています。
EXCELON™ F-RAMのゼロ遅延書き込み機能により、事故またはその他のユーザー定義トリガーイベントの直前まで、システム データを捕捉し記録することができます。新たなデバイスはいずれもシリアル (SPI/QSPI) インターフェースを使用し、F-RAMの特徴である極めて低い消費電力、1.8 V~3.6 Vで動作する標準8ピンSOICパッケージです。卓越した耐久性に加え、インフィニオンのF-RAMは電源喪失後も100年以上データを保持できるように設計されています。
供給状況について
EXCELON™ 車載用F-RAMデバイスの1 Mbit (CY15B201QN-50SXE) および4 Mbit (CY15B204QN-40SXE) のは現在量産中です。詳しくは、 www.infineon.com/excelon
をご覧ください。また、2023年末までに両デバイスのQuad SPIインターフェース バージョンを発売する予定です。
Information Number
INFATV202307-130j
Press Photos
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Infineon introduces industry's first automotive-qualified 1Mbit EXCELON™ F-RAM for reliable, long-term data logging in automotive event data recorders (EDR)EXCELON_F-RAM
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