インフィニオン、コンシューマー機器、IoT アプリケーション、ヘルスケア機器向けの高集積 XENSIV™ 60GHz レーダーセンサーを発表
2023年7月27日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は新しい XENSIV™ 60 GHz レーダーセンサーのBGT60UTR11AIP を発表しました。わずか 16mm² のコンパクトなサイズで、アンテナ イン パッケージ (AIP) を備えた市場最小の 60 GHz レーダー センサーであり、小型の機器に組み込めるように設計されています。そのため、このセンサーはバイタル センシング (心拍数や呼吸数) や、ベビー モニター、睡眠解析などのヘルスケア機器に最適です。また、ノートパソコン、テレビ、カメラなどの家電製品や、エアコン、サーモスタット、スマート ドアなどのスマート ホームやスマートビルディング用機器にも適しています。このレーダーセンサーは、ロボットやタンク水位測定などの産業用途にも使用されます。
このモノリシック マイクロ波集積回路 (MMIC) は、インフィニオンの B11 SiGe BiCMOS 技術に基づいており、優れた無線周波数 (RF) 性能を保証します。このチップの特徴は、5.6 GHz の超広帯域幅と 400 MHz/µs のランプ速度にあります。その結果、このセンサーは高解像度の周波数変調連続波 (FMCW) 動作が可能になり、最大 15 m (50 ft) の範囲で高感度の存在検知と動体検知ができます。さらに、このセンサーは正確な距離測定、1次元 ジェスチャー、バイタルセンシングを可能にし、そのすべてがサブミリ単位の動きを検出する機能を備えています。集積アンテナは ±60°の視野を提供します。さらに、統合されたステートマシンにより、プロセッサとの相互作用なしにリアルタイムのデータ取得が可能になります。このMMICには、最大 4 MSPS (メガ サンプル/秒) のサンプリング レートを持つ 12 ビットADC (アナログ デジタル コンバータ) も搭載されています。
MMIC の内蔵ブロードキャスト モードにより、複数のチップを同期させることができます。また、Tx 出力電力と温度を測定するオンチップ センサーも搭載されています。さらに、このセンサーには、ハードウェアのディープ スリープ モードによって超低消費電力動作が可能となっております。その高い集積度により、この MMIC はシステム コストの最適化に理想的です。
供給状況について
XENSIV™ 60GHz レーダー BGT60UTR11AIP の注文を受け付けており、発送は 2023 年第 4 四半期を予定しています。詳しくは、 www.infineon.com/BGT60UTR11AIPをご覧ください。レーダー センサーの初期評価のために、 DEMO BGT60UTR11AIP と レーダー開発キット (RDK) のいずれも、 Infineon Developer Center (IDC) からダウンロードができます。
さらに、インフィニオンのパートナーである RFbeam Microwave 社は、BGT60UTR11AIP レーダー トランシーバーを、同社の新しい V-LD1 レベル測定モジュールに統合しました。RFbeam はまた、V-LD1 モジュールの評価キットも提供しており、これをレンズと組み合わせて使用することで、レーダービームを 8 × 8°の領域に集束させることができるようになります。詳細は https://www.infineon.com/cms/en/partners/partner-news/rfbeam/ をご覧ください。
Information Number
INFPSS202307-136j
Press Photos
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Infineon's XENSIV™ 60 GHz radar sensor BGT60UTR11AIP is the market's smallest with antennas in package, ideal for vital sensing in healthcare devices, consumer electronics, and industrial applications.BGT60UTR11AIP
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