インフィニオンのエッジAIプラットフォームDEEPCRAFT™ StudioがUltralytics YOLOモデルによるコンピューター ビジョンをサポート

2025年2月26日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、DEEPCRAFT™ Studioによるコンピューター ビジョン (視覚) のサポートをリリースし、オーディオ、レーダー、その他の時系列データに対する既存のサポートを拡張します。このサポートによってDEEPCRAFTでは低電力消費、低メモリ消費のビジョン用エッジAIモデルの開発が可能になります。これは、幅広いアプリケーションやユースケースにおける機械学習開発者にとって、ゲームチェンジャーとなります。例えば、工場ではこれを使用して部品の目視検査をリアルタイムで実施したり、人間が立ち入った際に機械類を停止したりできます。スマートホーム機器は物体や人、ペットをモニターできるなど、ビジョンが実現するエッジAIのユースケースはほぼ無限です。

DEEPCRAFT Studioの製品マネージャーであるアレクサンダー サミュエルソン (Alexander Samuelsson) 氏は「DEEPCRAFT Studioの今回のアップデートによって、データ収集と前処理からモデルの搭載に至るまで、ビジョン ベースのユースケースに向けたAIモデル開発の各ステップが最適化されます。つまり、当社はビジョンに関する真のエンドツーエンドのサポートを開発者に提供しているといえます。このサポートをインフィニオンの高性能機械学習MCUであるPSOC™ Edgeと組み合わせることで、お客様は自社製品に最先端のエッジAI機能を追加することができるのです」と述べています。

インフィニオンは、今年3月に独ニュルンベルクで開催されたEmbedded World 2025において、コンピューター ビジョンのデモの中でこの機能を紹介しています。このデモでは、Ultralytics YOLOモデルを採用した最先端のオブジェクト検出に焦点を当てており、開発者がDEEPCRAFT Studioを使用してカスタムのコンピューター ビジョン ソリューションをトレーニングできるようにします。DEEPCRAFT StudioでUltralytics YOLOモデルを活用すると、高い精度を維持しながらトレーニング時間が大幅に短縮され、AIの搭載がより迅速かつ効率的になります。

DEEPCRAFT Studioへのこのような追加機能と、プラットフォーム独自のグラフベースのUXインターフェースが組み合わさって、開発サイクル中にモデルを反復処理できるようになります。開発者は、自身のコンピューターとカメラを使用してモデルをリアルタイムで実行できるため、ハードウェア上に搭載する前にモデルが意図したとおりに動作するか確認することができます。モデルを搭載する前に改良を加えることができるので、開発速度が上がります。

供給状況について

ビジョンをサポートするDEEPCRAFT Studioの新バージョンは、4月にリリースの予定です。このプラットフォームは再起動によって自動的に更新されるため、開発者は こちらからStudioをダウンロードすると、新バージョンがリリースされ次第、アクセスすることができます。

DEEPCRAFTの詳細は https://www.infineon.com/deepcraftをご覧ください。

Ultralytics は、AIをリードし、Ultralytics YOLOv5、YOLOv8、 YOLO11オブジェクト検出モデルを生み出し、さまざまな業界で最先端のコンピューター ビジョンを推進しています。7,200万回以上のPipダウンロード、10万件以上のGitHubスターに加え、5,000件を超える研究引用がなされており、AIをより高速にスマートにするとともに、世界中からアクセスしやすくしています。

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約58,060人の従業員を擁し (2024年9月末時点)、2024会計年度 (2023年10月～2024年9月) の売上高は約150億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード：IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード：IFNNY) に上場しています。ウエブサイト https://www.infineon.com/ 　Follow us: X - Facebook - LinkedIn