インフィニオン、1億個以上の超低コスト携帯電話用チップを販売

ノイビーベルク（ドイツ）

独インフィニオンテクノロジーズ（以下、インフィニオン）は、超低コスト携帯電話用チップの販売個数が1億個を突破したと発表しました。これは、モ バイル通信業界の世界最大の展示会であるMobile World Congressに先立ち、同社によって発表されたものです。「X-GOLD™101（E-GOLDvoice™）」携帯電話用チップは、イ ンフィニオンのGSM/GPRS向け高集積ベースバンド・チップの第2世代製品です。その圧倒的な低価格によって、携帯端末メーカーはシステムコストを30%以上抑えることができます。

この他インフィニオンは、第3世代の超低コスト（ULC）モバイル通信チップの新製品、「X-GOLD™110」も発表しています。このX-GOLD110は、6 5ナノメートルプロセスによって製造されており、携帯電話メーカーにとってのシステムコスト（BOM）を従来製品に比べて20%以上抑えることができます。ULCチップであるX-GOLD110は、電 話機能のすべてに対応しているだけでなく、FMラジオレシーバーを搭載しています。

インフィニオンのヘルマン・オイル（Prof. Hermann Eul）（テクノロジー・セールス・マーケティング担当責任者兼取締役会役員）は、次 のように述べています。「当社のULCセグメントでの販売個数が当社の高集積ソリューションの成功の証しです。このX-GOLD101は、ベースバンド・プロセッサ、トランシーバ、パワーマネジメント、メ モリといった基本的なモバイル通信コンポーネントが全て含まれています。これは、指の爪ほどの面積のシングルチップ上に電話機能を搭載しています。」

もう1つの偉業となるX-GOLD™110
インフィニオンは、電話、SMS、カラーディスプレイ対応、カメラ機能、MP3、ラジオ機能などの基本機能に対応し、圧 倒的な低価格で携帯端末を実現する次世代の超低コストGSM/GPRSチップ、X-GOLD110の展開を行います。

大手携帯端末メーカーがインフィニオンのULCソリューションの主要顧客ですが、これらのチップを使用することで、中 国やインドといった新興市場の小規模ベンダーも迅速かつ安い費用で携帯電話を生産することができます。こうしたコンポーネントによって、これまで1年を要したメーカーの開発サイクルをわずか3～4カ月へ短縮し、シ ンプルな携帯電話端末での電子部品数を200以上から50未満に削減することができます。

インフィニオンのULCチップの販売個数が1億個を突破したことに加えて、同社のX-GOLD101（E-GOLDvoice）デバイスは、第29回「 Innovation Award of Germany Industry」の最終候補に選ばれています。授賞式は、1月24日にフランクフルトで開催される予定です。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、エネルギー効率、コミュニケーションズ、セ キュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2008会計年度（9月決算）の売上高は43億ユーロ、従 業員は世界全体で約2万9,100人でした。インフィニオンは世界的に事業を展開しており、米国ではカリフォルニア州ミルピタス、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンは現在、DRAMメモリ製品のリーディング・サ プライヤーであるキマンダの株式を77.5％所有しています。キマンダは独立してニューヨーク証券取引所に株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト： http://www.infineon.com
日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp