2010会計年度第3四半期業績: 売上高は12億900万ユーロ、事業部利益率は13.5%を達成

2010/07/28 | 四半期レポート

ノイビーベルク(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは本日、2010年6月30日を末日とする2010会計年度第3四半期の業績を発表しました。

インフィニオンの売上高は大きく拡大し、前四半期比17%増の12億900万ユーロに達しました。事業部業績合計は1億6,300万ユーロで前四半期比48%の大きな伸びを達成しました。純 利益は前四半期の7,900万ユーロから59%増の1億2,600万ユーロでした。

インフィニオンテクノロジーズ最高経営責任者(CEO)のピーター・バウアーは次のように述べています。「困難だった2009会計年度の後、イ ンフィニオンは現在の回復基調の中で極めて優れた成果を挙げています。利益率改善については大きな進展を遂げ、現在では全体としての事業部利益率を15%以上に引き上げるという野心的なゴールを目指しています。」

2010会計年度第4四半期および通期の業績見通し概要
2010会計年度第4四半期に関し、インフィニオンは売上高がパーセントベースで1桁台後半の伸びを達成し、事業部利益率は1~2パーセンテージポイント拡大すると予想しています。

期初から9カ月間の実績および第4四半期の見通しに基づき、インフィニオンは2010会計年度の売上高増加率の見通しを前回業績発表時の30%台後半から40%台半ば~後半に引き上げました。通 期の事業部利益の増加率見通しは10%台前半に変更されました。投資予想額については前回業績発表時の3億ユーロ超から4億ユーロ超に引き上げました。

「2010会計年度には高水準のイノベーションとお客様との強固な関係が力強い成長の原動力となり、市場シェアをさらに獲得できるものと確信しています。既 存の活動ポートフォリオでの事業部利益率はこの四半期に過去最高を達成し、また1億ユーロを超えるフリーキャッシュフローを引き続き達成しました。」とバウアーCEOは述べています。

2010会計年度第3四半期のグループ業績の詳細
第3四半期の売上高は、ワイヤレス・ソリューション(WLS) やインダストリアル・マルチマーケット(IMM)事業部をはじめとする全部門での需要好調により、前四半期比17%増 の12億900万ユーロを達成しました。また、この前四半期比の売上高増には米ドルの高騰も5%寄与しています。

第3四半期の事業部業績合計は、前四半期の1億1,000万ユーロから48%と大きく増加して1億6,300万ユーロでした。米ドルの高騰は売上高には押し上げ効果をもたらしましたが、事 業部業績においては主にヘッジ費用と米ドル建て費用の拡大のため押し上げ効果は発生しませんでした。第3四半期の事業部合計の利益率は前回業績発表時の見通しに沿い、前 四半期の10.6%から13.5%に拡大しました。

第3四半期の継続事業からの利益は1億2,100万ユーロで、前四半期の8,100万ユーロから増加しました。第3四半期の非継続事業からの税引後利益は500万ユーロで、前 四半期に計上した200万ユーロの損失から改善しました。第3四半期のグループ全体の純利益は1億2,600万ユーロで、前四半期の7,900万ユーロから59%増加しました。第 3四半期の基本一株あたり利益は0.12ユーロ、希薄化後一株あたり利益は0.11ユーロで、これに対し前四半期の一株あたり利益は基本、希薄化後とも0.07ユーロでした。

投資額は生産施設への投資拡大を反映して前四半期の6,300万ユーロから1億1,700万ユーロに増加しました。インフィニオンは投資額を資産、工場、機器の購入、無形資産購入、資 本化された研究開発(R&D)資産の合計として定義しています。有形および無形資産の減価償却額は前四半期の9,700万ユーロからほぼ変わらず9,600万ユーロでした。資 本支出の大幅増にもかかわらず、第3四半期の継続事業からのフリーキャッシュフロー2は前四半期の1億4,100万ユーロから微減の1億3,400万ユーロを維持しました。

第3四半期末時点のインフィニオンのグロス現金残高は15億1,400万ユーロでした。継続事業からのフリーキャッシュフローが好調だったにもかかわらず、グ ロス現金残高が前四半期末時点の16億6,700万ユーロから低下したのは、主に額面価格2億5,500万ユーロのインフィニオンの2010年度変換社債についてスケジュールに基づく償還を行ったためです。好 調なフリーキャッシュフロー生成により、インフィニオンの純現金残高は前四半期末時点の9億9,500万ユーロから第3四半期末時点には11億800万ユーロに増加しました。

2010会計年度第4四半期の業績見通し詳細:売上高は第3四半期からパーセントベースで1桁台後半の増、事業部利益率は1~2パーセンテージポイント増
米ドル/ユーロ比率を1.30と想定して、インフィニオンは2010会計年度第4四半期の売上高が第3四半期からパーセントベースで1桁台後半の増加を達成すると予想しています。第 4四半期の合計事業部利益率は第3四半期から1~2パーセンテージポイント増加すると予想しています。

この前四半期からの売上高増加には主にWLS事業部が貢献し、IMMおよびChip Card & Security (CCS) 事業部の成長はそれよりも緩やかになるものと予想されます。 ATV事業部の売上高はほぼ横ばいの見通しです。

2010会計年度通期の見通し詳細:売上高は40%台半ば~後半の増加、事業部利益率は10%台前半の増加、投資総額は4億ユーロ超
2010会計年度期初からの9カ月間の実績および第4四半期の見通しに基づき、インフィニオンは2010会計年度通期の見通しを再度引き上げました。

2010会計年度第4四半期の米ドル/ユーロ比率を1.30と想定して、インフィニオンは2010会計年度通期の売上高の対前年度比増加率を40%台半ば〜後半に引き上げました。こ れに対し前回業績発表時の売上高増加率見通しは30%台後半でした。事業部合計の利益率は10%台前半に変更されました。

複数の四半期にわたり、幅広い製品について製造施設や委託先がフル稼働したこと、および高水準の受注が継続していることを踏まえ、インフィニオンは投資額の見通しについても上方修正し、2 010会計年度通期の投資額を4億ユーロ超に引き上げました。これに対し前回業績発表時の2010年度の見通し額は3億ユーロ超、2009会計年度通期の投資実績は1億5,400万ユーロでした。2 010会計年度通期の有形資産と無形資産の減価償却額は約4億ユーロに据え置き、これに対し2009会計年度の減価償却額は5億1,300万ユーロでした。

2010会計年度第3四半期の事業部ごと業績詳細:すべての事業部において売上高と事業部業績がさらに拡大
すべての地域と顧客ベース全体からの好調な需要が継続し、ATV事業部の第3四半期の売上高は前四半期比5%増の3億3,300万ユーロに達しました。こ れは前回業績発表時の見通しである前四半期比横ばいを上回る実績であり、生産能力に一定の制約があったにもかかわらず顧客からの需要に応えるためのあらゆる努力を行った成果です。ATV事業部の業績は、ヘ ッジ費用と65 nmマイクロコントローラおよび統合パワーロジック製品関連のR&D費用増大のため、売上高拡大にもかかわらず前四半期比微増に留まりました。

IMM事業部の売上高は、ASICとパワーモジュール、およびコンシューマ市場とコンピューター市場向けチップの需要好調により、前四半期から18%増 加して過去最高の3億7,300万ユーロを達成しました。売上高の好調な拡大により、ヘッジ費用にもかかわらずIMM事業部の業績は8,200万ユーロ、利益率は22%に達しました。

CCS事業部の売上高は、決済市場と政府ID市場での成長および米ドルの高騰により、前四半期から11%増の1億1,000万ユーロとなりました。CCS事業部の業績は、売 上高拡大と製品ミックスの改善により、ヘッジ費用にもかかわらず前四半期比増の600万ユーロとなりました。

第3四半期のWLS事業部の売上高は、前四半期から30%の大きな成長を遂げ3億4,600万ユーロに達しました。こ れは主に複数の大手顧客における新しいスマートフォンとエントリーレベル電話機プラットフォームの立ち上げが非常に大きな成功を収めたことによりますが、米ドルの高騰も反映しています。WLS事業部の業績は、好 調なトップライン開発を反映し、プロジェクト数の拡大によるR&D支出増大とヘッジ費用の引き下げ効果にもかかわらず2,400万ユーロに拡大しました。

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