インフィニオン、健康上の理由によりピーター・バウアー(Peter Bauer)が2012年9月30日でCEOを辞任、2012年10月1日以降の新CEOとして、ラインハルト・プロス(Dr. Reinhard Ploss)を任命
ノイビーベルク(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)のCEOであるピーター・バウアー(Peter Bauer)は、健康上の理由により、現 会計年度の終了をもって現職を辞任することになりました。ピーター・バウアーは、骨粗しょう症を患っており、数年間にわたり椎骨骨折に苦しんできました。最近、病状が大幅に悪化したことを受け、熟慮の上、監 査役会に辞任の意向を伝えました。
ピーター・バウアーは、次のように述べています。「私にとって、今回の決断は非常に困難なものでした。長年にわたり、さまざまな出来事をともにしたインフィニオンとその従業員の皆様は、私 にとって心からのかけがえのない存在です。しかし、病気による不安定な状況の中で、インフィニオンの代表者たるCEOとして求められる集中力を発揮し、インフィニオンの将来を担うことは、もはや不可能です。そ こで、現職から身を引くことこそが、自らの健康、家族、そしてインフィニオンに対する責務であると考えました。従業員、ビジネス・パートナー、お客様、投資家、取締役会メンバーや監査役会メンバーの皆様には、困 難な時期にも揺るぎのないご信頼とご支援をいただいたことについて、感謝申し上げます。私の今回の決断を、皆様にご理解いただければ幸いです。」
インフィニオンのウォルフガング・マイヤーフーバー(Wolfgang Mayrhuber)(監査役会会長)は、次のように述べています。「健康上の理由により、ピーター・バ ウアーがインフィニオンのCEOとしての現職を辞することについて、監査役会は、心から残念に思っています。しかし、今回の決定の背景にある事情を十分理解し、尊重したいと思います。ピーター・バ ウアーの経営手法は、とても信頼のおける、心から従業員のことを考えたものです。真摯な取り組み姿勢、深い知識、明確な目標、業績へのフォーカス、忍耐力やチームワークへの献身によって、彼 は目覚しい活躍を遂げました。こうした特徴により、彼はお客様、投資家、従業員から最高の評価を得ていました。」
「監査役会は、ピーター・バウアーのインフィニオンに対する卓越した貢献について、感謝しています。彼の経営手腕によって、インフィニオンは、未来に向けた準備を整えることができました。イ ンフィニオンは現在、安定した高収益企業として、魅力的な製品、最先端の製造体制、有能な従業員と、これを率いる最高の経営陣に恵まれています。」
インフィニオンの監査役会は、ピーター・バウアーの後任CEOとして、ラインハルト・プロス(Dr. Reinhard Ploss)を任命しました。プロスは、イ ンフィニオンの取締役会メンバーであり、現在は生産、開発、技術、人事を担当しています。
バウアーは、次のように述べています。「長年の仲間であるラインハルト・プロスが後任に選ばれたことは、非常に嬉しく思います。彼は経験豊富なリーダーであるとともに、私 たちの業界について素晴らしい知識の持ち主です。そして、社内はもとより、海外のビジネス・パートナーの間でも、高い支持を得ています。インフィニオンは現在、未来に向けて絶好のポジションを確立しています。私 たちは、エネルギー効率、モビリティ、セキュリティへの注力により、適切にトレンドをとらえています。経営陣に関しては、これまでの成功の実績があります。」
マイヤーフーバーは、次のように述べています。「監査役会は、ラインハルト・プロスのCEO任命を歓迎しています。彼は、テ クノロジーに関する豊富な専門知識と経営に関する広範なバックグラウンドを兼ね備えています。プロスは現在、最高技術責任者、最高執行責任者、労務担当取締役として、インフィニオンの取締役会に従事しています。在 職期間中は、製造とイノベーションについて、インフィニオンの競争力の向上に成功しました。ダイナミックで競争の激しい私たちのビジネスでは、変化と安定のバランスこそが、非常に重要な成功要因です。プロスは、 こ のバランス感覚に長けています。彼のCEO就任によって、これまでの継続性も保たれます。監査役会は、他の取締役メンバーである、ドミニク・アサム(Dominik Asam)やアルンジャイ・ ミタル( Arunjai Mittal)とプロスが力を合わせることで、インフィニオンの成功戦略が継承されると確信しています。」
ピーター・バウアーは、1985年、後にインフィニオンへと分社化されたシーメンス・セミコンダクターズに入社し、自らのキャリアをスタートさせました。そして、2 000年のインフィニオンの株式公開の際には、すでに取締役会に参加しており、2008年にCEOに就任しました。彼のリーダーシップの下、2 009年の金融危機への対応で行った事業再編プログラムや借り換えプログラムは素晴らしい成功を収めたほか、エネルギー効率、モビリティ、セキュリティの利益ある成長分野に対し、大きな決断力をもって、戦 略の焦点を合わせました。
ラインハルト・プロスのインフィニオンの在職期間は25年を越え、複雑な半導体業界について深い知識を会得しています。プロスは、開発・製造部門で多数の指導的役割を経験した後、イ ンフィニオンのオートモーティブおよびインダストリアル・ユニットを担当し、現在の同社の売上高の大半の基礎となる製品を取り扱いました。2007年には、インフィニオンの取締役会メンバーに就任しました。そ こでは、同社のイノベーションと収益力に大きく貢献しました。また、将来の利益ある成長の基礎として今後役立つであろう、先駆的な製造戦略を導入しました。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率、 モビリティ、 セキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2 011会計年度(9月決算)の売上高は40億ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,000人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQXに株式上場しています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト: http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp
Information Number
INFXX201205.041