データ セキュリティは「インダストリー4.0」導入の成功条件:インフィニオンとドイツテレコム、ITサミット「Nationaler IT-Gipfel 2014」に出展、「メイド イン ジャーマニー」のセキュリティ技術をデモ公開
- ドイツでは「インダストリー 4.0」の主要市場かつ牽引役となる可能性が
- データ セキュリティの向上を目指し、インフィニオンとドイツテレコムが協業
- 商用対応の認定セキュリティ製品を通じ、ネットワーク型生産体制の信頼性を向上
- 「インダストリー 4.0」の導入では、共同投資イニシアチブが必要
独インフィニオンテクノロジーズとドイツテレコムは、「Nationaler IT-Gipfel 2014」(於:ドイツハンブルク)にて、ネットワーク型生産体制を保護するセキュリティソリューションを紹介しました。このソリューションは、機械製造業や自動車サプライヤーなどの中堅中小企業に特化したものです。サプライヤー、メーカー、顧客研究所、ファブ、ウェアハウスの間では、ネットワーク化やデータの交換が進んでいます。こうしたデータを分析し、得られた結果を活用することで、工業生産の生産性と柔軟性を、継続的に向上できます。
イベントで紹介されたセキュリティ技術は、ドイツのある生産拠点から別の拠点に対し、セキュリティの確保されたチャネルを通じ、機密情報の伝送を行う方法を示すものです。このソリューションは、「メイドインジャーマニー」であり、フラウンホーファーSIT、TRUMPF社、WIBU-SYSTEMS社、Hirschmann社(Belden社傘下)が開発のサポートにあたっています。
インフィニオンのCEOラインハルトプロス(Dr. Reinhard Ploss)は、次のように述べています。「『インダストリー4.0』(第4次産業革命)は、私たちの工場の進化の道を開くものであり、『メイドインジャーマニー』のセキュリティソリューションを通じ、ネットワーク化の進む生産環境で自社のノウハウや機械設備を保護できます。『インダストリー4.0』の正しい活用は、私たちの業界にとって大きな機会となります。そして、プロジェクトの導入を成功へと導き、ドイツ企業の世界的な競争力を高める上で、絶対的に重要な要素となるのが、データのセキュリティに対する信頼性です」
ドイツテレコムのCEOティモテウスヘットゲス(Timotheus Höttges)は、次のように述べています。「ドイツテレコムでは、工業メーカーにとって、信頼される企業になりたいと考えています。当社は、現時点ですでに『インダストリー4.0』アプリケーションにおいて設置可能かつ、具体的なソリューションを開発中です。このような状況下で、セキュリティは、当社のお客様やパートナーにとって中心的な課題です。パートナーであるインフィニオンとの協業は、専用ソリューションの提供を通じ、『ネットワーク型産業システムのセキュアな通信』に取り組みたいという、当社の強い意思の表れです」
政治的な面では、共同投資イニシアチブを通じ、「インダストリー4.0」の導入を支援することで、中堅中小企業であるか、コストを要するテクノロジーを開発する大企業かに関わらず、企業の技術面での向上を後押しできます。これによって、ドイツ企業は生産性と効率性のさらなる向上を実現し、将来的にはグローバルな競争で技術的な基準を確立できます。同様に、ドイツ連邦情報技術安全局(BSI)と業界団体の参加する官民パートナーシップ(PPP)により、「インダストリー4.0」のセキュリティに対する信頼性を考慮した形で、基準や認定を策定できます。
詳細については www.infineon.com/cfd2 をご覧ください。
ご紹介しましたセキュリティ技術は、独連邦教育研究省(BMBF)の支援により、業界パートナー各社の共同研究プロジェクトで開発されたもので、現在利用可能です。
セキュリティチップはすべて、インフィニオンが供給しています。これらの製品は、ネットワーク内のコンピュータ、ルータ、機械設備を特定し、許可された個人と不正操作されていないデバイスに対してのみ、企業ネットワークへのアクセスを認めます。こうした認証プロセスが成功した場合のみ、セキュアな通信ネットワークを通じ、1つの事業拠点から別の拠点に暗号化したデータの送信が可能です。
ドイツテレコムは、リアルタイム接続を実現する構成要素として、セキュアかつ広範なネットワークインフラストラクチャを提供します。これには、セキュアなクラウドサービス(メイドインジャーマニー)とモバイルデバイス、プロセスやアプリケーションへの統合技術が含まれます。同社のサイバーディフェンスセンターは、エンドツーエンドのセキュアな通信を実現するという意味で、今回デモ公開されたソリューションの重要な要素となっています。
ドイツテレコムについて
ドイツテレコムは世界有数の総合電気通信企業で、携帯電話加入者を1億4,200万人、固定ネットワーク回線を3,100万回線、ブロードバンド回線を1,700万回線以上有しています(2013年12月31日時点)。当グループは固定ネットワーク回線、モバイル通信、インターネット、IPTV関連の製品・サービスを消費者に、ICTソリューションを企業顧客や法人顧客に提供しています。ドイツテレコムは約50カ国に拠点を持ち、世界全体で約22万9,000人の従業員を抱えています。当グループの2013会計年度における売上高は601億ユーロで、うち半分以上は海外からの売上高です。
インフィニオンについて
インフィニオンについて
インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのノイビーベルクに本社を置き、 エネルギー効率、 モビリティ、 セキュリティという現代社会が抱える3つの大きな課題に対応する半導体およびシステムソリューションを提供しています。2013会計年度(9 月決算)の売上高は38億4000万ユーロ、従業員は世界全体で約2万6,700人です。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト:http://www.infineon.com
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp
報道関係お問い合わせ先:
インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社
広報グループ 佐々木 洋子
住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2
ゲートシティ大崎イーストタワー21F
TEL:03-5745-7341
E-mail:media.relations.jp@infineon.com
製品についてのお問い合わせ(読者お問い合わせ先):
インフィニオンテクノロジーズジャパン株式会社
TEL: 03-5745-7100 (代表)
E-mail:sales.jp@infineon.com
Information Number
INFCCS201410-002
Press Photos
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Infineon Technologies AG and Deutsche Telekom AG today presented a security solution for the protection of networked production on occasion of the "Nationaler IT-Gipfel 2014" in Hamburg. From left to right:Federal Chancellor Angela Merkel, Reinhard Ploss, CEO Infineon Technologies. ©Frank OssenbrinkPloss Merkel
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