インフィニオン テクノロジーズ、インターナショナル・レクティファイアーの買収を完了

2015年1月13日、ミュンヘン（ドイツ）およびカリフォルニア州エルセグンド

インフィニオンテクノロジーズは、1月13日、インターナショナル・レクティファイアーの買収を完了した事をお知らせいたします。必要とされる許認可とインターナショナル・レクティファイアーの株主からの承認が得られたことにより、エルセグンドに本社を置くインターナショナル・レクティファイアーは2015年1月13日付をもってインフィニオンと統合いたしました。

インフィニオンのＣＥＯ、ラインハルトプロス（Dr. Reinhard Ploss）は、次のように述べています。「インターナショナル・レクティファイアーの買収は、インフィニオンがグローバルなパワー半導体市場のリーダーとしての地位をさらに飛躍させるための重要な一歩です。インターナショナル・レクティファイアーとその社員が、統合後、将来の発展に向け大きく貢献することを確信しています。両社の統合により、Powerful combination （パワフルコンビネーション）が生まれ、さらに充実した、幅広い製品ポートフォリオ、そしてお客様のニーズに対する深い理解を通じ、競争力に優れた最高なソリューションを提供します。今回の買収を通じ、インフィニオンの戦略である“from product thinking to system understanding”（システムを理解して製品を開発すること）をさらに加速します。」

買収が完了した後のインフィニオンの経営には、ラインハルトプロスがCEOとして、アルンジャイミタル（Arunjai Mittal）が地域担当営業、マーケティング、戦略開発、およびM&A担当取締役として、またドミニクアサム（Dominik Asam）がCFOとしてあたります。インターナショナル・レクティファイアーとインフィニオン米国地域のプレジデントは、ロバートルフォート（Robert LeFort）です。

インターナショナル・レクティファイアーとインフィニオンとの間には様々な補完する要素があります。今回の買収により、製品ポートフォリオの充実に加え、特に米国とアジアでの中小規模企業のお客様を中心とする販売地域の拡大も可能になります。パワーマネジメントのシステムに関するノウハウも強化され、また化合物半導体である窒化ガリウムに関連した最先端の知識が加わることにより、パワー半導体分野のノウハウも充実します。さらに生産分野での規模の経済効果が高まることにより企業としての競争力が強化されます。

買収の財務目標を確認

この買収に伴い、買収が完了する会計年度にはすでに1株当たりプロフォーマ利益（プロフォーマEPS) の押し上げ効果が見込まれます。それ以降の年度にも、インターナショナル・レクティファイアーがすでに進めている事業再編を基盤とし、シナジー効果による大きな利益押し上げが期待されます。

インターナショナル・レクティファイアーによる利益率への貢献は、遅くとも2017会計年度には、インフィニオンが各期を通じて目標とする事業部利益率15%を達成する水準かそれ以上となる見込みです。

買収の背景

インフィニオンは2014年8月20日、インターナショナル・レクティファイアーを約30億米ドルで買収する計画を発表しました。インターナショナル・レクティファイアー社取締役会とインフィニオン監査役会はそれぞれ、インターナショナル・レクティファイアーの発行済み株式について1株あたり40米ドルを支払うことを満場一致で承認しました。その後、関係するすべての監督官庁からの承認を取得すると共に、インターナショナル・レクティファイアーの株主による投票では99.5%の大多数をもって承認されました。

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は半導体分野の世界的リーダーです。インフィニオンはエネルギー効率、モビリティ、セキュリティという、現代社会が抱える3つの大きな課題に応えています。2014会計年度（9 月決算）の売上高は43億ユーロ、従業員は世界全体で約2万9,800人です。インフィニオンは2015年1月、パワー半導体技術の有数のプロバイダーであり、11億米ドル（6月29日を期末とする2014会計年度）の売上高と約4,200人の従業員を持つ米国企業のインターナショナル・レクティファイアーを買収しました。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場、米国では店頭取引市場のOTCQX に株式上場しています。