欧州のマイクロエレクトロニクスの強化：インフィニオン、独ドレスデンでパイロットライン プロジェクト「IoSense」を発足
2016年5月19日、ミュンヘン／ドレスデン（ドイツ）
独インフィニオンテクノロジーズはドレスデン拠点で、センサおよびセンサシステムの分野で、欧州を代表する重要なパイロットライン プロジェクトを発足しました。プロジェクトの名称は「IoSense」で、「 Internet of Sensors（センサのインターネット）」に由来します。モノのインターネット（IoT）を成功へと導くには、膨大な量のセンサが必要となります。デバイスやシステムはセンサシステムを活用することで、現実世界の特性を捉え処理できるため、コスト効率を上げて生産することは、重要になります。
インフィニオン テクノロジーズの最高経営責任者（CEO）のラインハルト プロス（Dr. Reinhard Ploss）は、次のように述べています。「『IoSense』によって、センサ技術分野でのインフィニオンのポジションは今後さらに拡大する見込みです。インフィニオンの車載用センサ ソリューションは、道路の安全性向上に大きな貢献を果たします。社会のネットワーク化やモノのインターネット（IoT）の台頭により、こうしたセンサ ソリューションの需要は、今後大幅な拡大が期待されます。さらに、スマートフォンやライフスタイル関連製品でも、センサの採用は拡大しています。新たなセンサ技術と競争力の高い生産手法によって、今後、こうした市場の成長を享受できます」
「IoSense」は、欧州のマイクロエレクトロニクス支援プログラム「ECSEL」の一環です。同プロジェクトは、これまで以上に柔軟性があり、アプリケーション指向でコスト効果に優れたセンサとセンサシステムを対象に、ドイツと欧州での生産体制のさらなる強化を目的としています。プロジェクト期間は3年間で、6カ国、33団体のパートナーが、バリューチェーン全体に即した形で研究開発を行います。プロジェクトの予算は6,500万ユーロで、Infineon Technologies Dresden GmbHが指揮を執ります。欧州連合（EU）は現在、ECSELの枠組みの中で1,470万ユーロの事業援助を行っています。独ザクセン州と独連邦教育研究省（BMBF）は今後、今回のプロジェクトに共同で520万ユーロの資金拠出を行います。
「IoSense」の柱となるのが、新たなセンサ技術の開発や、競争力の高い量産製造方法、新たなアプリケーション例の創造など、相互補完的な能力を備えたパイロットラインの構築です。
ドレスデンで行われたキックオフ セレモニーには、プロジェクトのパートナーとともに、メンバーの資金拠出団体や政府機関の代表が出席しました。インフィニオンのCEOであるラインハルト プロスは、ザクセン州のスタニスラフ ティリッヒ（Stanislaw Tillich）首相と、BMBFの部門責任者であるヴォルフ＝ディーター ルーカス（Wolf-Dieter Lukas）教授を歓迎しました。
スタニスラフ ティリッヒ首相は、次のように述べています。「『IoSense』の公式な発足に伴い、ザクセン州は再び、欧州をリードするマイクロエレクトロニクスの最終拠点としての評価に応えることになります。未来のテクノロジー、ノウハウ、イノベーションは、ザクセン州が最も得意とする分野です。そのため、私たちは現在、『ECSEL』の研究プログラムによる、欧州の資金拠出プロジェクトの中で、州として加盟する唯一の地域となっています。欧州は将来的に、研究と生産の両分野の最終拠点として、自らの地位を保全するため、これまで以上に研究開発部門への投資を行い、マイクロエレクトロニクス分野でのコアコンピタンスを統合化する必要があります」
ヴォルフ＝ディーター ルーカス教授は、マイクロエレクトロニクスの重要性について強調しつつ、ドイツ連邦政府の戦略について、次のように述べています。「マイクロエレクトロニクスは、デジタル化を牽引する中心的要素です。そのため、ドイツ連邦政府は、この重要な技術に対し、格別な重きを置いています。これは、今年の連邦内閣によって決定された枠組みや、欧州の『ECSEL』イニシアチブへのドイツの参加にも反映されています。私たちが目指しているのは、ドイツと欧州の両方で、価値創造と雇用の機会を確保し、社会やテクノロジーへの影響という点で、デジタルの変革を形作ることです」
ECSEL Joint Undertakingのバート デ コルベナール（Bert De Colvenaer）氏（エグゼクティブ ディレクター）は、今回のプロジェクトを欧州の視点から次のようにまとめています。「ECSEL JUは、欧州の鍵を握る重要なテクノロジーを確保するための最先端の手段です。これに関連し、『IoSense』は欧州の持続可能な幸福、安全、繁栄に向けて積極的な貢献を行っており、プロジェクトの設立、コンソーシアム、目標の観点で最高の事例となっています。『IoSense』によって、各国は今後もこの重要な技術分野で野心的なイノベーションを開発し、グローバルな競争力を強化することで、経済生活と社会生活の両方に対し、持続可能な形で影響を及ぼすことが可能です」
インフィニオンが指揮するもう 1 つの欧州の研究プロジェクト
Infineon Technologies Austria AGの指揮の下、欧州で第2の研究プロジェクトが発足しました。このプロジェクト「Semi40」については、オーストリア フィラッハで2016年5月31日にキックオフ イベントが開催されました。イベントのテーマは、「インダストリー 4.0」の要件に準拠したパワー半導体の製造です。これら2つの新たなパイロットライン プロジェクトに着手したことは、欧州での半導体の製造に関するインフィニオンのコミットメントと主導的役割を強調するものとなります。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2015会計年度（9 月決算）の売上高は58億ユーロ、従業員は世界全体で約3万5,400人。2015年1月に、売上高11億米ドル（6月29日を期末とする2014会計年度）、従業員約4,200人の米国インターナショナル・レクティファイアーを買収しました。
インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。
日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp
本社サイト： http://www.infineon.com （英語）
Information Number
INFXX201605-060
Press Photos
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(left to right) Dr. W. van Puymbroeck, European Commission, Head of DG CONNECT / Bert De Colvenaer, Executive Director, ECSEL Joint Undertaking / Helmut Warnecke, Managing Director, Infineon Technologies Dresden / Stanislaw Tillich, Prime Minister Saxony / Dr. Reinhard Ploss, Chief Executive Officer, Infineon Technologies AG / Prof. Dr. Wolf-Dieter Lukas, Department Head, Federal Ministry of Education and Research / Mathias Kamolz, Managing Director, Infineon Technologies Dresden / Oliver Pyper, Project Leader IoSenseIoSense_SprecherJPG | 540 kb | 2126 x 1417 px
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Dr. Reinhard Ploss, Chief Executive Officer, Infineon Technologies AGIoSense_PlossJPG | 575 kb | 2126 x 1417 px
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Prof. Dr. Wolf-Dieter Lukas, Department Head, Federal Ministry of Education and ResearchIoSense_LukasJPG | 443 kb | 2126 x 1418 px
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Bert De Colvenaer, Executive Director, ECSEL Joint UndertakingIoSense_De_ColvenaerJPG | 416 kb | 2126 x 1417 px
