シャント内蔵の「EconoDUAL™ 3」IGBTモジュールでシステムコストを低減
2018年2月14日、ミュンヘン(ドイツ)
独インフィニオンテクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)は、IGBTモジュール「EconoDUAL™ 3」を次なる集積レベルへ引き上げ、AC出力での電流モニタリングに使われるシャント抵抗を内蔵した製品を提供開始しました。このデバイスを採用すればインバータメーカーはコスト削減、性能向上、インバータ設計の簡素化を図れます。シャント内蔵のEconoDUAL 3は、 汎用モータードライブ、 無停電電源装置(UPS)、 太陽光発電といった多種多様な用途に使用でき、 農業用車両や商用車、バスなどにも最適です。
新世代のインバータは長い製品寿命を確保しながら、コスト削減と電力密度向上を目指しています。従来、こうした面での継続的な改良は、IGBTやダイオード、配線技術の電気性能の改善に限定されていました。インフィニオンのEconoDUAL 3は、IGBTモジュールへの機能の集積化によって、さらなるコスト削減を可能にします。シャント抵抗の内蔵化によって外付けの電流センサが不要になりました。これによりシステムの省スペース化、材料コストの削減、製造の省力化が可能になります。加えて、シャント内蔵化によって広い温度範囲で電流の測定精度が高まり、超高精度のモータ制御につながります。
今回投入されたシャント内蔵IGBTモジュール「EconoDUAL 3」製品ファミリーは、1200Vで300A~600Aの電流範囲に対応しています。IGBTには、インフィニオンのトレンチ/フィールドストップ技術を採用した、実績あるIGBT4を搭載しています。熱抵抗の最小化と製品寿命の最大化を図るべくモジュールにはあらかじめ熱伝導材料(TIM)が塗布されています。またさらに、筐体にプレスフィットピンを使用していますから、短時間でコスト効率のよい組み立てが可能です。
供給状況について
EconoDUAL 3は450A品と600A品がすでに販売開始されています。300A品が2018年3月に発売予定です。3品種ともに対応した評価キットは2018年半ばに発売が予定されています。EconoDUAL 3についての詳細は、 www.infineon.com/EconoDUAL3をご参照ください。
Information Number
INFIPC201802-027j
Press Photos
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The new EconoDUAL 3 shunt module family supports current ranges from 300 A to 600 A at 1200 V. It features the proven IGBT4 with Infineon’s trench/fieldstop technology.EconoDUAL_3_Shunts_top_bottom
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The new EconoDUAL 3 shunt module family supports current ranges from 300 A to 600 A at 1200 V. It features the proven IGBT4 with Infineon’s trench/fieldstop technology.EconoDUAL_3_Shunts_top
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