ミュンヘン工科大学「WARRハイパーループ」 チーム、インフィニオンのチップを使ったポッドで時速290マイル(時速467キロ)走行を達成
2018年7月18日、ミュンヘン(ドイツ)およびロサンジェルス(米国カリフォルニア州)
ミュンヘン工科大学(TUM)Team WARR Hyperloopのポッドが、イーロン マスクの第3回「ハイパーループ」コンテストにて時速290マイル(時速467キロ)の最速記録を樹立しました。このカーボンファイバー製ポッドは重量が154ポンド(70 kg)で、独インフィニオンテクノロジーズのパワー半導体を144個使用し、第2位(時速88マイル)のポッドの3倍の速度を達成しました。このコンテストはカリフォルニア州ロサンジェルスにある、SpaceX本社に近い全長0.75マイルのほぼ真空のチューブを使って行われました。
このコンテストは宇宙技術企業であるSpaceXと、同社創立者であるイーロン マスク(Elon Musk)氏の共同により開催されました。世界中から合計20の学生チームと、600名近い参加者がこのコンテストに加わりました。このコンテストではハイパーループと呼ばれる交通システムの技術的可能性が試されました。テスラ社のCEOでありSpaceXの創立者であるマスク氏は、ハイパーループにより人々や貨物を音速で輸送することを構想しています。
インフィニオンのオートモーティブ事業本部(システム)バイスプレジデントであるハンス アドルコーファー(Hans Adlkofer)は次のように述べています。「Team WARR Hyperloopによる、このすばらしい成功を祝いたいと思います。TUMのエンジニアらがまたしてもコンテストで勝利を収めました。これはTUMでの卓越した教育を立証しています。この勝利はインフィニオンのチップに支えられて実現しました。」インフィニオンはスポンサーとして、またコンポーネントのサプライヤーとしてTUMチームを支援しました。学生はこの速度記録を可能とした8個のモーターの駆動制御装置に144個のパワー半導体を組み込みました。またインフィニオンのセンサーからは、モーターの制御に不可欠なローターの位置を正確に検出するためのデータが供給されました。
最高速度を目指すコンテストに加え、音速を達成するための唯一の手段である磁石を使った非接触型移動ソリューションのテストも行われました。Team WARR Hyperloopはこの課題にも取り組み、同チームのカプセルは規定の25メートルを浮上して進みました。これによりTUMの学生らの磁気浮上ポッドは3つのイノベーション賞のひとつを受賞しました。ここでもインフィニオンのパワーモジュールが駆動装置の制御に使用されました。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2017会計年度(9 月決算)の売上高は71億ユーロ、従業員は世界全体で約3万7,500人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp
本社サイト: http://www.infineon.com (英語)
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INFIPC201807-068j
Press Photos
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With a record breaking 290 mph (467 km/h) the WARR Hyperloop pod raced along the 1.2 kilometer test track. On board, 144 Infineon semiconductors. (courtesy of TUM).WARR-Hyperloop-pod
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