Cree、インフィニオンのRF Power事業を買収
Joint press release by Cree, Inc. and Infineon Technologies AG
2018年3月6日、ミュンヘン(ドイツ)およびモーガンヒル(米国カリフォルニア州)
Cree, Inc.は独インフィニオンテクノロジーズのRadio Frequency(RF) Power事業を約3億4,500万ユーロで買収しました。これによりCreeはWolfspeed事業部門がワイヤレス市場において持つ機会を拡大します。インフィニオンは引き続き、電気自動車、自動運転、再生可能エネルギー、およびネット接続社会のためのテクノロジーをはじめとした成長分野での取り組みを推進します。この買収はすでに完了しており3月6日付で発効しました。
CreeのCEOであるグレッグ ロウ(Gregg Lowe)は、次のように述べています。「この買収によってRF GaN-on-SiCテクノロジーのリーダーとしてのWolfspeedの地位がさらに強化され、また市場、お客様、およびパッケージング関連のノウハウが拡大します。これはCreeの成長戦略の鍵となる項目のひとつであり、またWolfspeedはこの買収を通じ、さらに高速な4Gネットワーク実現と、また極めて大きな変化である5Gへの移行を推進する準備を整えることができます。」
インフィニオンのCEOであるラインハルト プロス(Reinhard Ploss)は、次のように述べています。「インフィニオンのRF事業のうちこの部分を保有することになったCreeは優れた企業であり、また業界からも非常に高い評価を得ています。Creeがこの事業を取得したことの適切さと、買収後のこの事業の見通しを非常に喜ばしく思います。また同時に、インフィニオンは経営資源をより効率的に自らの成長分野に配分し、ワイヤレス市場での強力なテクノロジー ポートフォリオを維持することができます。」
インフィニオンとCreeには、テクノロジー面でのリーダーシップ、コラボレーション、および事業面での共通の利益を含む長年の歴史が存在します。買収されたインフィニオンのRF Power事業とその能力を通じ、Wolfspeedがすでに持つ製品、サービス、およびテクノロジーが新たなテクノロジー、設計、パッケージング、製造、およびカスタマーサポートにより強化されます。この事業は、LDMOSとシリコンカーバイド上窒化ガリウム(GaN-on-SiC)の両方を基盤とする、ワイヤレス インフラストラクチャのRF出力増幅のためのトランジスターとMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)提供において市場リーダーの地位を保持しています。
この買収には以下の各項目が含まれます。
- LDMOSとGaN-on-SiCのパッケージングと検査業務を含む、カリフォルニア州モーガンヒルにある本事業の主要施設
- ワイヤレス インフラストラクチャ機器の大手メーカーとの間の、オンサイトのサポートスタッフを含む優れたカスタマー リレーションシップ
- モーガンヒルとアリゾナ州チャンドラー、およびフィンランド、スウェーデン、中国、および韓国に展開されている約260名の社員
- 今後90日間にわたりインフィニオンが実質的にすべての業務を引き続き遂行する、ビジネス コンティニュイティとスムーズな移行のための移行サービス契約
インフィニオンはLDMOSウエハと関連コンポーネントをドイツ、レーゲンスブルクの製造施設から供給し、またマレーシア、マレカの施設にて組み立てと検査サービスを提供する、長期的な供給契約を通じてこの移行を支援します。
インフィニオンのRF Power Products担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるゲアハルト ウルフ(Gerhard Wolf)は、次のように述べています。「私たちが持つ強みをCreeと一体化できることを楽しみにしています。高度なスキルを持つ献身的なチーム、先進のテクノロジー、および卓越したビジネスへの取り組みを通じ、5Gモバイル規格の制定を通じてお客様にシームレスなサービスを提供できるものと期待しています。
この買収の背景
この買収は、インフィニオンが米国カリフォルニア州モーガンヒルとアリゾナ州チャンドラー、ならびに中国、スウェーデン、フィンランド、および韓国に持つ、ワイヤレス インフラストラクチャのためのRF Power事業を対象として行われました。モーガンヒルの超高度なバックエンド製造施設と、業界をリードする知的資産(IP)およびテクノロジー ポートフォリオも含まれます。インフィニオンがモーガンヒルに持つチップカード&セキュリティ(CCS)事業はこの買収には含まれず、この事業は同施設にて引き続きインフィニオンの一部として運営されます。Creeは3億4,500万ドルの買収資金を現金と回転与信枠からの借入によりまかないました。インフィニオンのRF Power事業はCreeのWolfspeedの一部となり、買収後の当初の12か月間に年商を約1億1,500万ドル拡大する計画です。またCreeがこの事業を運営する最初の完全な四半期(2018年6月24日を末日とするCreeの第4四半期)において、Creeは1株あたり非GAAP利益の拡大を目指しています。この1株あたり非GAAP利益目標額からは、取得無形資産の償却、株式報酬費用、および買収関連の臨時費用は除外されています。
カンファレンスコールのお知らせ
Creeは3月6日4:30 p.m.(米国東部時間)から本発表に関するカンファレンスコールを開催いたしました。このカンファレンスコールはインターネット経由の音声放送により一般の方々にもお聴きいただけました。このウェブキャストの詳細についてはCreeのウェブサイト( investor.cree.com/events.cfm)をご覧ください。
この買収に関連し、Wells Fargo Securities, LLCがCreeの財務顧問を、BofA Merrill Lynchがインフィニオンの財務顧問をそれぞれ務めました。
Cree, Inc について
CreeはWolfspeed™パワーおよび無線(RF)半導体、照明クラスのLED、および照明製品のイノベーターです。Creeの製品には、電気自動車、高速充電、インバーター、電源、通信、および航空/軍事をはじめとする用途のためのSiC材料、パワースイッチング デバイス、およびRFデバイスが含まれます。CreeのLED製品には、屋内と屋外の照明、ビデオディスプレイ、交通機関、および電子看板と信号を対象とする、LEDチップ、高輝度LED、および照明クラスのパワーLEDが含まれます。CreeのLED照明システムとランプは屋内と屋外で使用されています。
Creeの製品詳細と会社情報は www.cree.comをご覧ください。
インフィニオンのワイヤレス インフラストラクチャ向けRF Power事業について
インフィニオンはRF Power製品に関する市場リーダーです。この製品はLDMOSとGaN-on-SiCテクノロジーを使ったワイヤレス インフラストラクチャのための、パワー増幅用RFディスクリート トランジスターおよびMMIC(RF PA)に注力しています。
Information Number
INFXX201803-041j
Press Photos
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Reinhard Ploss, CEO Infineon Technologies AGDr_Reinhard_Ploss_01_Querformat
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