インフィニオン、フォルクスワーゲンと共に未来の電気自動車を支える

2019年5月10日、ミュンヘン／ヴォルフスブルク（ドイツ） 

インフィニオン テクノロジーズ（FSE：IFX／OTCQX：IFNNY）は、フォルクスワーゲングループの戦略的サプライヤーネットワークであるFAST (Future Automotive Supply Tracks)に新しいパートナーとして参画しています。このプログラムは、未来の重要な分野において密接な協力関係を構築するものです。エレクトロモビリティ向けの半導体で市場をリードするインフィニオンは、世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンがパワートレインの電動化を進めるにあたり、大きな貢献を果たしています。フォルクスワーゲンは、業界最大の電動化プラットフォームであるMEB（モジュール式電気駆動マトリックス）の開発を進めており、インフィニオンのパワーモジュールは、その電気駆動システムを制御しています。また両社は、FASTの一環として半導体の将来的な要件についても協議していく予定です。 

インフィニオンのオートモーティブ事業部プレジデントであるピーター シーファー（Peter Schiefer）は、次のように述べています。「お客さまと協調しつつ、エレクトロモビリティが日常生活の一部となるように取り組んでいます。フォルクスワーゲンと協力し、早期に要件を特定することで、電気自動車の走行距離を延長させ、充電時間を短縮させるイノベーションを創出することが可能になります。」 

フォルクスワーゲングループのeMobility & Driver AssistanceeでProcurement Connectivity主任を務めるマイケル ベッカー（Michael Baecker）氏は、次のように述べています。「強力なパートナーと協力することは、電動化への取り組みを成功させるための重要なファクターです。弊社の電気自動車は、業界で最も革新的な企業の技術やアイデアを採用しています。フォルクスワーゲングループは、今後10年にわたって約70種の新しい電気自動車を投入し、約2,200万台を生産する計画を発表しています。フォルクスワーゲンブランドの新しいID.ファミリーのほか、アウディ、セアト、シュコダのモデルを含め、その大半はMEBをベースに製造される予定です。」 

インフィニオンは、エレクトロモビリティ向けのパワー半導体におけるマーケットおよびテクノロジーリーダーです。2018年に世界で最も売れた20種の電気自動車およびプラグインハイブリッド車のうち、15種がインフィニオンのコンポーネントを使用しています。半導体メーカーであるインフィニオンは、シリコンおよびシリコンカーバイドベースの製品を含め、ベアダイ、ディスクリート部品、チップ内蔵プリント基板からパワーモジュールまで、エレクトロモビリティ向けに最も広範な半導体ラインアップを有しています。そのため、顧客の特殊な要件にも柔軟に対応することが可能です。 

インフィニオンは、自動車業界をはじめ、さまざまな分野において増加するパワーエレクトロニクスへの需要に対応するため、ドレスデン（ドイツ）とクリム（マレーシア）の既存工場における生産能力を増強しています。また、フィラッハ（オーストリア）でパワー半導体を製造するにあたり、今後数年にわたって効率性の高い新規工場に約16億ユーロの設備投資を行います。同新規工場は、2021年に操業を開始する予定です。 

半導体は、持続可能なモビリティの重要なコンポーネントです。たとえば、革新的なパワー半導体は、充電施設、バッテリー、モーター間で電気が変換される際のエネルギー損失を低減するだけでなく、発電ブレーキのエネルギー効率を高めることも可能です。またセンサーは、バッテリーのセルをモニタリングし、マイクロコントローラーは、バッテリーの性能と寿命を最大限に生かすために充電と放電を制御する大きな役目を担っています。

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2018会計年度（9月決算）の売上高は76億ユーロ、従業員は世界全体で4万100人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol: IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol: IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp 

本社サイト： http://www.infineon.com （英語）