インフィニオン、世界的に不確実性が高まるなか需要は引き続き堅調: 2022会計年度第2四半期の売上高と事業部合計利益はいずれも増加、通期見通しを再度引き上げ

2022/05/17 | 四半期レポート

  • 2022 会計年度第 2 四半期: 売上高は 32 9,800 万ユーロで前四半期比 4% 増、前年同期比 22% 増。事業部合計利益は 7 6,100 万ユーロ、事業部合計利益率は 1% 、フリーキャッシュフローは 1 2,000 万ユーロ。
  • 2022 会計年度第 3 四半期見通し: 平均為替レートを 1 ユーロ= 10 ドルとする想定に基づき売上高は約 34 億ユーロと予想。この売上高に基づく事業部合計利益率は約 21% と予想。
  • 2022会計年度通期見通し: 平均為替レートを1ユーロ=1.10ドルとする想定 (前会計年度は1ユーロ=1.15ドルと想定) に基づき、売上高は135億ユーロ (±5億ユーロ) と現時点で予想 (前回見通しは130億ユーロ)。売上高が予想範囲の中心値の場合、事業部合計利益率は22%を上回ると予想 (前回見通しは約22%)。引き続き約24億ユーロの投資を計画。フリーキャッシュフローは約11億ユーロに達する見込み (前回見通しは約10億ユーロ)。

2022年5月9日ノイビーベルク (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)は、本日、2022会計年度第2四半期 (至2022年3月31日) の業績を発表しました。

インフィニオンの最高経営責任者 (CEO) 、ヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck) は、「事業環境が厳しさを増す中で、インフィニオンは引き続き好調な業績を上げています。売上高と事業部合計利益は第2四半期も増加しました。ウクライナ戦争や新型コロナウイルスのパンデミックの今後の動向など、世界的な不確実性の高まりを背景に、サプライチェーンに圧力がかかっています。一方で、当社の製品およびソリューションに対する需要は、引き続き供給を大幅に上回っています。脱炭素化とデジタル化は、今後10年間にわたって世界に大きな変化をもたらすでしょう。当社はこの変化を積極的に推進しつつ、この機会を捉えて利益成長を目指します。必要に応じて対応できるよう、中短期的な市場と供給の状況を注視しています」と述べています。

2022 会計年度第 2 四半期グループ業績

2022会計年度第2四半期の インフィニオングループの売上高は前四半期の31億5,900万ユーロから1億3,900万ユーロ (4%) 増加して32億9,800万ユーロとなりました。オートモーティブ (ATV) 事業部、インダストリアルパワーコントロール (IPC) 事業部およびコネクテッドセキュアシステムズ (CSS) 事業部の売上高が引き続き増加した一方で、パワー&センサーシステムズ (PSS) 事業部の売上高は若干減少しました。

第2四半期の 粗利益率は前四半期の41.5%から42.9%へ改善し、 調整後粗利益率は前四半期の43.9%から45.4%に上昇しました。

事業部合計利益は7億1,700万ユーロから7億6,100万ユーロに増加し、 事業部合計利益率は22.7%から23.1%へわずかに改善しました。

非事業部損益は前四半期の1億ユーロの純損失に対し、1億4,300万ユーロの純損失となりました。第2四半期の非事業部損益の内訳は売上原価8,200万ユーロ、販売および一般管理費5,000万ユーロ、ならびに研究開発費600万ユーロでした。これらに加え、その他の純営業費用として500万ユーロが発生しました。

営業利益は前四半期の6億1,700万ユーロから6億1,800万ユーロに増加しました。

財務収支は4,300万ユーロの費用で、これに対し前四半期は4,500万ユーロの費用でした。

法人所得税費用は1億2,100万ユーロで、前四半期の1億1,700万ユーロから若干増加しました。

継続事業からの利益は、前四半期比で4億6,100万ユーロから4億6,900万ユーロに増加しました。 非継続事業からの損益は前四半期の400万ユーロの損失から0百万ユーロに改善しました。 純利益は前四半期の4億5,700万ユーロから4億6,900万ユーロに増加しました。

継続事業からの基本的 1 株当たり利益は前四半期の0.35ユーロから0.36ユーロに若干増加しましたが、 継続事業からの希薄化後 1 株当たり利益は前四半期と変わらず0.35ユーロでした。 調整後 1 株当たり利益 (希薄化後) は前四半期の0.41ユーロから0.44ユーロに増加しました。

当社が有形固定資産および無形資産の購入額、ならびに資産計上された開発費の合計として定義する 投資額は、前四半期の4億800万ユーロから4億9,400万ユーロに増加しました。 減価償却費および償却費は前四半期の3億9,300万ユーロから4億500万ユーロへ増加しました。

フリーキャッシュフローは前四半期の3億7,800万ユーロから1億2,000万ユーロに減少しました。 継続事業での営業活動による純キャッシュフローは前四半期の7億9,600万ユーロから6億1,500万ユーロに減少しました。

2022会計年度第2四半期末 (2022年3月31日) 現在の グロスキャッシュポジションは、2022会計年度第1四半期末 (2021年12月31日) 現在の42億8,400万ユーロから32億500万ユーロに減少しました。この減少は主に、2月に実施した3億5,100万ユーロの配当金の支払、サイプレス社が発行した転換社債の3億8,200万米ドルの返済、サイプレス社買収に関連して銀行から借り入れた5億5,500万米ドルのタームローンの返済によるものです。プラスのフリーキャッシュフローはグロスキャッシュポジションを相殺する効果がありました。債務の返済により、 金融負債は第1四半期末現在の66億5,700万ユーロから第2四半期末現在58億8,100万ユーロに減少しました。 純金融負債は前四半期末の23億7,300万ユーロから26億7,600万ユーロに増加しました。

2022 会計年度第 3 四半期見通し

平均為替レートを1ユーロ=1.10ドルとする想定に基づき、当社は2022会計年度第3四半期の 売上高を約34億ユーロと予想しています。ATV事業部の売上高はパーセント単位で1桁台半ばの増加を見込んでいます。IPC事業部およびPSS事業部の売上高はパーセント単位で1桁台前半の増加を予想していますが、CSS事業部の売上高は前四半期比で若干減少すると見込んでいます。この予想売上高の水準が達成された場合、 事業部合計利益率は約21%になる見通しです。

2022 会計年度通期見通し

平均為替レートを1ユーロ=1.10ドルとする想定 (前会計年度は1ユーロ=1.15ドルと想定) に基づき、2022会計年度通期の 売上高は135億ユーロ (±5億ユーロ) と現時点で予想しています (前回見通しは130億ユーロ) 。ATV事業部とCSS事業部の売上高成長率は、グループ全体の成長率を前年比で若干上回る見通しです。PSS事業部の売上高は、グループ全体とほぼ同じ成長率を見込んでいます。IPC事業部の売上高は約10%の増加が見込まれます。売上高が予想範囲の中心値の場合、 事業部合計利益率は約22% (前回見通しも約22%) になる見通しです。

2022会計年度通期での有形固定資産、無形資産、および資産計上された開発費の合計として当社が定義する 投資額は約24億ユーロを計画しています。中期的にお客様の需要の伸びに引き続き対応できるよう、フロントエンド製造能力の拡大に重点を置きます。

減価償却費および償却費は16億ユーロから17億ユーロと予想しています。このうち約4億ユーロは、主としてサイプレス社の買収、および少額ながらインターナショナルレクティファイアー社の買収に伴う、取得原価配分の減価償却費および償却費によるものです。 フリーキャッシュフローは約11億ユーロ (前回見通しは約10億ユーロ) と予想しています。

現在、ウクライナにおける戦争、およびこの戦争がエネルギー供給に及ぼすと考えられる影響、また特にアジアにおける現在および将来の新型コロナウイルス感染拡大防止策など、地政学的およびマクロ経済的な様々な要因により、売上高および利益を正確に予測することが困難となっています。

2022 会計年度第 2 四半期の事業部別業績

2022会計年度第2四半期の ATV 事業部の売上高は前四半期の13億9,000万ユーロから14億9,100万ユーロに増加しました。この7%の増加は主に、製造能力の拡大、有利な価格設定および為替差益に起因しています。 事業部利益は前四半期の2億6,100万ユーロから3億2,400万ユーロに増加し、 事業部利益率は18.8%から21.7%へ改善しました。

第2四半期の IPC 事業部の売上高は前四半期の3億8,200万ユーロから13%増加し、4億3,000万ユーロとなりました。この増加は主に、家電および産業用ドライブの売上増によるものです。電力インフラストラクチャおよび再生可能エネルギー関連製品には安定して高い需要がありました。 事業部利益は前四半期の7,300万ユーロから9,300万ユーロに増加し、 事業部利益率は前四半期の19.1%から21.6%に改善しました。

第2四半期の PSS 事業部の売上高は前四半期の9億5,500万ユーロから9億2,500万ユーロへと3%減少しました。この事業部が取り扱うアプリケーションの大半で、コンポーネントに対する需要が引き続き旺盛だったものの、中国の新型コロナウイルス対策に起因する物流の混乱により、売上が減少しました。 事業部利益は前四半期の2億8,500万ユーロから2億3,700万ユーロに減少し、 事業部利益率は前四半期の29.8%から25.6%に低下しました。

第2四半期の CSS 事業部の売上高は前四半期の4億2,700万ユーロから4億4,800万ユーロに増加しました。この5%の増加は、販売価格の上昇と為替差益の影響によるものです。 事業部利益は前四半期の1億ユーロから1億800万ユーロへ増加し、 事業部利益率は前四半期の23.4%から24.1%に上昇しました。

インフィニオンについて

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています2021会計年度 (9月決算) の売上高は約111億ユーロ、従業員は世界全体で約50,280人です。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場 (銘柄コード: IFX)、米国では店頭取引市場のOTCQX (銘柄コード: IFNNY) に株式上場しています。

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