インフィニオンのCIPURSE™ベースのセキュリティチップ、韓国の空港のアクセス制御をアップグレード
2016年8月11日、ミュンヘン(ドイツ)/ソウル(韓国)
独インフィニオンテクノロジーズは、韓国空港公社(KAC)の空港職員が使用する電子アクセス制御カードにセキュリティチップを供給します。この新システムは、KACによって管理された14カ所の韓国民間空港のうちの3カ所ですでに使われており、順次、他の空港でも導入される予定です。空港や航空建築物は、世界の中でも最も守られた公共環境の一部です。KACは空港職員の空港アクセス制御システムを一段と強化するため、セキュリティ規格CIPURSE™(サイパース)に基づく新しいソリューションを組み入れています。
インフィニオンのチップカード&セキュリティ事業部バイスプレジデント、トーマスロステック(Thomas Rosteck)は、次のように述べています。「空港の管理と運用のためには、特に、乗客や空港職員のセキュリティと安全性が最も重要です。CIPURSEは、現在利用可能な最も先進的で最も包括的かつオープンなセキュリティ規格です。この市場は、もはや独自のソリューションを受け入れません。すなわち、業界で広く受け入れられているオープンな規格は、セキュリティ、柔軟性、アクセスシステムの費用対効果が継続的に改善されることが不可欠です。したがって、CIPURSEは、古いシステムをアップグレードするための選択肢として最適なソリューションです」
CIPURSEは、国際的にサポートされたオープンな規格であり、特に、安全性、相互運用性、費用対効果が高く、迅速にインストールできるアクセスソリューションの実現を可能とします。この規格は、機密情報を保護するために多くの政府でも使われているAES(Advanced Encryption Standard)アルゴリズムに基づいています。既存のRFID(無線識別技術)ソリューションから高度なCIPURSEセキュリティ規格へは、円滑かつ容易に移行できます。
民間航空のセキュリティは、国際民間航空機関 ICAO の重要な要件
国際民間航空機関(ICAO:International Civil Aviation Organization)は、セキュリティに関するAnnex 17に基づいて、空港のアクセス制御の要件を評価します。したがって、搭乗者と空港関係者だけが立ち入り可能な区域やセキュリティ制限区域への不正な侵入を防止するために、人や車両が確実に認証されなければなりません。何千人もの空港職員の身元確認は、セキュリティ区域において電子的に確立される必要があります。
インフィニオンのチップは、新たな電子的アクセスカードの中核
KACの新しいアクセス制御カードには、コモンクライテリアEAL5+(high)認証に対応したインフィニオンのCIPURSEセキュリティコントローラSLS 32TLC100が採用されています。このチップは、業界の標準トランザクション時間0.2秒よりも、はるかに短いトランザクション時間を実現しています。この結果、ユーザは、自身の作業構内に、迅速、簡単、かつ安定に立ち入りが可能という恩恵を受けます。個人データは、チップに安全に格納されています。空港の特定の区域に立ち入るためには、空港職員は、ドアやゲートの非接触リーダーにカードを軽く触れるだけで済みます。第2ステップで、このシステムは、入場を許可する前に生体認証処理を実行します。
インフィニオンは、アクセスから交通機関の発券に及ぶ CIPURSE ベースのシステム向けに、セキュリティチップの包括的なポートフォリオを提供しています。
Information Number
INFCCS201608-075
Press Photos
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To further strengthen airport access control systems for its personnel, Korea Airports Corporation (KAC) has been implementing a new solution based on CIPURSE™ based security chips from Infineon.CIPURSE-based-access-solutions-airport
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