自動車での新しい診断要求に対応:インフィニオン、LEDドライバのポートフォリオを拡大、市販品で最もフレキシブルなLED負荷診断機能を実現

2018/11/20 | マーケットニュース

 

2018 年11 月8日、ミュンヘン(ドイツ)

自動車の照明は、LED照明に移行しつつあります。LEDの登場により、フレキシブルなスタイリングや、アニメーションによって、自動車の新しいデザイントレンドを実現でき、さらに道路交通上の安全性を向上するに貢献することができます。もしLEDに異常があれば、照明の信頼性に影響がでます。インフィニオンは、LED一個の(シングルLED)短絡診断機能を備えた、市販品で最もフレキシブルな新しいLEDドライバファミリー、LITIX™ Basic+の販売開始をエレクトロニカ2018で発表します。また、新しいアクティブリトライ機能により、誤診断の可能性を低減します。これにより、車の所有者は、誤診断による不必要な車の照明の修理を行わずに済みます。 

米国市場および多くのドイツの自動車メーカーは、シングルLED短絡を検出できるLEDドライバを要求しています。LITIX Basic+ファミリーには、この機能を備えた3つのデバイスを揃えております。TLD2132-1EP(1入力/1出力)、TLD2131-3EP(1入力/3出力)、TLD2331-3EP(3入力/3出力)がそれにあたります。LEDチェーンの電圧と、自由に設定できる基準電圧とを比較し、シングルLEDの検出を行います。基準電圧は、使用するLEDおよび想定される動作範囲に応じて、抵抗を使って調節可能です。 

短絡故障が発生すると、LEDドライバは、たとえばマイクロコントローラにその状況を通知します。システムからの診断要求に応じて、故障のあるチャネルを停止するか、あるいは動作したままにするかを選べます。市販されている他のソリューションと違って、LITIX Basic+デバイスは、チャネルを停止したときに、さらにアクティブリトライを実行する機能があります。アクティブリトライとは、故障のあるチャネルを短時間に繰り返し動作させて、周期的にLEDをモニタリングする機能です。これにより、故障状態から正常状態に回復すれば、チャネルを自動的に再起動することができます。 

シングルLED短絡の他にも、LITIX Basic+製品は、開放負荷故障および地絡故障を検出することが可能です。この診断機能も、フレキシブルに設定できます。 

LITIX Basic+ LEDドライバファミリーは、全部で6種類のデバイス(1チャネルおよび3チャネル)で構成され、5mAから360mAまでのLED電流に対応しています。シングルLED短絡検出付きのデバイスに加えて、内蔵PWM(パルス幅変調)タイマモジュール付きの2製品、TLD2141-3EP(1入力/3出力)、 TLD2142-1EP(1入力/1出力)が存在します。これにより、コスト効率の良いリアコンビネーションライト機能(たとえばブレーキとテールライト)を構成できます。さらに、この内蔵PWMを使うことで、要求される照明輝度を精度良く実現することが可能です。TLD1114-1EP(1入力/1出力)デバイスでは、内蔵パワーシフト機能により、電力損失を外部で消費させることができます。インフィニオンのLITIX Basic+ LEDドライバは、すでに販売されて好評を得ているLITIX Basicファミリーを補完するファミリーになります。 

出荷状況について

LITIX Basic+ファミリー製品は、12月から受注を開始する予定です。本製品の詳細は、 http://www.infineon.com/jp をご覧ください。

Information Number

INFATV201811-012j

Press Photos

  • The new Infineon LED driver family LITIX™ Basic+ provides the most flexible LED load diagnosis on the market.
    The new Infineon LED driver family LITIX™ Basic+ provides the most flexible LED load diagnosis on the market.
    Litix_Basic

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