インフィニオン、1200V EconoDUAL™ 3ポートフォリオに新しい定格電流のIGBT7を追加し設計の柔軟性と電力密度・性能の向上を両立。
2021年9月6日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、TRENCHSTOP™ IGBT7チップを搭載したEconoDUAL™ 3ポートフォリオの新しい定格電流を発表しました。本製品は、300Aから900Aまでの幅広い電流定格により、インバータ設計者に高い柔軟性を提供するとともに電力密度と性能を向上させます。 太陽光発電や ドライブ アプリケーションに加えて、 商用車、建設車両、農業用車両(CAV)や 無停電電源装置(UPS)のインバータにも対応しています。
新開発のマイクロパターントレンチ技術をベースに、TRENCHSTOP IGBT7チップを搭載したEconoDUAL 3は、IGBT4チップを搭載したモジュールと比較して、導通損を大幅に低減しています。さらに、同じチップ面積であれば、オン電圧を最大で30%低減できます。これにより 通常は中程度のスイッチング周波数で動作する産業用ドライブのアプリケーションにおいて、大幅な損失低減を実現しています。またIGBTの発振特性と制御性が改善されました。さらに、このパワーモジュールは、最大過負荷時のジャンクション温度が175℃となっています。
新しいチップ寸法により、モジュールのレイアウトを最適化してスイッチング損失を低減することが可能になりました。その結果、600Aモジュールのスイッチング損失は、旧世代と比べて最大24%削減されました。これにより、スイッチング周波数の高いアプリケーションの設計が容易になります。さらに、すべての機能を同じフットプリントで実装できるため、既存のインバータシステム設計のアップグレードが容易になります。EconoDUAL 3パッケージは、750Aと900Aの拡張バージョンにより、インバータの出力範囲を拡大しています。また、PressFITハウジングにより、迅速でコスト効率の高い組み立てが可能になりました。
供給状況
1200V TRENCHSTOP IGBT7 EconoDUAL™ 3 ポートフォリオは、現在ご注文いただけます。
また、TIMがあらかじめ装着されたバージョンも近日発売予定です。
詳しい情報は www.infineon.com/econodual3 および www.infineon.com/igbt7 をご覧ください。
エネルギー効率に対するインフィニオンの貢献については、 www.infineon.com/greenenergy をご覧ください。
Information Number
INFIPC202109-095j
Press Photos
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Based on the TRENCHSTOP™ IGBT7 chip, the EconoDUAL™ 3 performs with much lower static losses compared to the modules with an IGBT4 chipset. Additionally, its on-state voltage is reduced by up to 30 percent for the same chip area which brings significant loss reduction in the application – especially for industrial drives, which usually operate at moderate switching frequencies.EconoDUAL_3_TRENCHSTOP_IGBT7
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