インフィニオン、次世代AURIX™ TC4xファミリーの最初のシリコンを出荷開始、自動車用半導体サプライヤーとしてのリーディング ポジションをさらに強化
2021年1月5日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、未来のモビリティを具現化するためのイノベーションに取り組み続けています。当社は本日、AURIX™マイクロコントローラー ファミリーを拡張し、次世代eMobilityやADAS、自動車E/Eアーキテクチャ、低価格人工知能 (AI) アプリケーション向けに、新しいAURIX™ TC4xファミリー28nmマイクロコントローラー (MCU) の最初のサンプル品を出荷したことを発表しました。
この新ファミリーは、インフィニオンの主力製品であるAURIX™ TC3xファミリーと上位互換性を提供します。次世代TriCore™ 1.8を搭載し、AURIX™アクセラレーター スイートによるスケーラブルな性能強化が図られています。これには、新しい並列処理ユニット (PPU) やSIMDベクトル デジタル シグナル プロセッサー (DSP) が含まれ、さまざまなAIトポロジーの要求に対応します。AIトポロジーには、リアルタイム制御やレーダーの後処理など、多様なユース ケースが含まれる可能性があります。このスケーラブルな新ファミリーは、コモン ソフトウェア アーキテクチャを可能にし、プラットフォーム ソフトウェアの大幅なコスト削減を実現します。
AURIX™ TC4xファミリーは、機能統合性が求められるドメインおよびゾーン ベースのE/Eアーキテクチャなど幅広い自動車アプリケーションをターゲットとしており、セーフティ システムを実現することでeMobilityと最新自動運転システムの両方をサポートします。インフィニオンのAURIX™ TC4xファミリーは、高度な安全性とセキュリティを備えたより強固な接続性を提供し、高信頼性電子機器におけるインフィニオンのリーダーシップをさらに拡大するものです。
さらに、新しいSOTA (Software Over-the-Air) 機能により、自動車とクラウドを高速かつ安全に接続し、フィールド アップグレードや自動車使用中の診断・分析機能などの自動車OEM企業のニーズに応えます。新しいMCUファミリーは、5 Gbit EthernetやPCI Express® (PCIe) などの高速通信インターフェースに加え、CAN-XLや10BASE T1S Ethernetなどの新しいインターフェースもサポートしています。このようにネットワークのスループットと接続性が向上したことで、新しいE/Eアーキテクチャの実装に必要な性能と柔軟性を提供します。
インフィニオンの車載用マイクロコントローラー担当副社長であるトーマス ベーム (Thomas Boehm) は、「当社の新しいAURIX™ TC4xファミリーは、安全でセキュアな処理を実現する車載用マイコンの限界を押し上げるものです。スマート アクセラレーターをベースに最適化されたアーキテクチャにより、ユーザーが求めるリアルタイム性能とネットワーキング スループットを実現します。この新しいMCUファミリーは、自動車産業におけるFuture-Proofシステムの主要な構成要素として、再びその地位を確立することになるでしょう」と述べています。
自動車の複雑化とAI実装の実現を見据え、AURIX™ TC4xファミリーはエコシステム形成に大きな焦点を当て、迅速な市場投入と使いやすさを実現します。インフィニオンは、Synopsys社と協業しAURIX™ TC4xファミリーのソフトウェア開発を加速しています。Synopsys社のVirtualizer™ Development Kit (VDK) for TC4xにより、設計サイクルのかなり早い段階からソフトウェアを開発することができます。また、Synopsys DesignWare® ARC® MetaWare Toolkit for AURIX™ TC4xは、PPU向けのソフトウェア開発に最適なコンパイラーやデバッガー、ライブラリ、シミュレーターを提供します。
Synopsys社のIPマーケティング戦略担当副社長であるジョン ケーター (John Koeter) 氏は、「厳しい安全機能に対応する高度な自動車システムの構築には、ハードウェアとソフトウェアの両面からAI技術を実装することが求められます。インフィニオン社との協業により、DesignWare ARC MetaWare ToolkitとVDK for AURIX™ TC4xを提供することで、インフィニオン ユーザーがパワートレインやADAS処理などのアプリケーションで、安全と性能、電力効率の要件を満たすAI駆動型機能をAURIX™ TC4xファミリーで開発することを支援します」と述べています。
また、MATLABのサポートも予定しており、迅速なプロトタイピングを可能にする自動コード生成機能を提供します。既存のAURIX™ MCUユーザーは、スケーラブルな多世代ファミリー コンセプトにより市場投入までの時間を短縮することができます。また、ハードウェアとソフトウェアの互換性が高いため、既存のTC3xファミリーのアルゴリズムやエコシステムを幅広く再利用することができます。
供給体制について
AURIX™ TC49xは、現在一部の主要顧客向けにサンプル品の出荷を開始しており、量産開始は2024年後半を予定しています。DesignWare ARC MetaWare Toolkit for AURIX™およびVirtualizer Development Kit for TC4xは、Synopsys社より提供を開始しています。詳細は 製品Webページをご覧ください。
AURIX™ TC4x ファミリーの主な特長
- 最大500 MHz、仮想化支援機能を有する新しいTriCore™ 1.8を搭載
- 最大25 MBのフラッシュ メモリを内蔵
- 最適化されたA/Bスワップ パーティショニングと外部メモリ インターフェースによるゼロ ダウンタイムのSOTAサポート
- 新規格ISO 21434に準拠したサイバー セキュリティ モジュールを新たに搭載
- Synopsys DesignWare ARC EVプロセッサーを搭載したPPUにより、ASIL-DまでのAIベースの機能安全を実現
- 効率的な通信とデータ ハンドリングを実現するData Routing Engine
- 5 Gbps EthernetやPCIe、新しい通信規格である10BASE T1S Ethernet、CAN-XLをサポートするスケーラブルな通信インターフェース
- ISO26262 2018年版規格に基づくASIL-Dまでの安全性能
Information Number
INFATV202201-038j
Press Photos
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インフィニオンのAURIX™ TC4xファミリーは、次世代TriCore™ 1.8を搭載し、AURIX™アクセラレーター スイートによるスケーラブルな性能強化が図られています。これには、新しい並列処理ユニット (PPU) やSIMDベクトル デジタル シグナル プロセッサー (DSP) が含まれ、さまざまなAIトポロジーの要求に対応します。AIトポロジーには、リアルタイム制御やレーダーの後処理など、多様なユース ケースが含まれる可能性があります。このスケーラブルな新ファミリーは、コモン ソフトウェア アーキテクチャを可能にし、プラットフォーム ソフトウェアの大幅なコスト削減を実現します。AURIX-TC4x-application
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インフィニオンのAURIX™ TC4xファミリーは、次世代TriCore™ 1.8を搭載し、AURIX™アクセラレーター スイートによるスケーラブルな性能強化が図られています。これには、新しい並列処理ユニット (PPU) やSIMDベクトル デジタル シグナル プロセッサー (DSP) が含まれ、さまざまなAIトポロジーの要求に対応します。AIトポロジーには、リアルタイム制御やレーダーの後処理など、多様なユース ケースが含まれる可能性があります。このスケーラブルな新ファミリーは、コモン ソフトウェア アーキテクチャを可能にし、プラットフォーム ソフトウェアの大幅なコスト削減を実現します。AURIX-TC4x-product
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