インフィニオン、高集積MOTIX™モーター コントローラーと3相ゲート ドライバーを発表

2022年6月20日、ミュンヘン (ドイツ)

三相ブラシレスDC (BLDC) モーターは、その多くの利点から、最新のバッテリー駆動モーター製品の設計に好ましい選択肢となりつつあります。一方で、人間工学の観点から小型軽量化して改良し、バッテリー寿命を延ばすことは設計上の大きな課題となっています。インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、設計者が最終市場の目的に合わせて、完全にプログラム可能なモーター コントローラーMOTIX™ IMD700AおよびIMD701Aを発表しました。これらは、9 x 9 mm² 64ピンVQFNパッケージで、 バッテリー式パワーツール、園芸用品、 ドローン、 軽電気自動車、 無人搬送車などに必要な集積化と高い電力密度を提供します。

MOTIX™ IMD70xAコントローラーは、 3相ゲート ドライバーIC MOTIX™ 6EDL7141の全機能に、モーター制御、駆動用に周辺回路と仕様が最適化された XMC1404 マイクロコントローラー (MCU) を搭載して1パッケージ化されています。インフィニオンのXMC1404 MCUは、96MHzのクロックで動作するMATHコプロセッサを搭載し、センサレス フィールドオリエンテッド制御 (FOC) アルゴリズムでよく使われる計算を強化して、システムの性能を向上させることができます。また、クラス最高の制御を実現するため、XMC1404は、PWMタイマー、位置インターフェース (POSIF)、シリアル通信モジュール (CAN含む) など、 XMC4000ファミリーのハイエンド周辺回路のほとんどを受け継いでいます。

モーター コントローラーICは、ゲート ドライブ スルー レートの制御が可能で、システムのEMIを最小化できます。IMD70xAでは、ハイサイド/ローサイド チャージ ポンプを内蔵し、バッテリー電圧が低い場合でもゲート ドライブの電源電圧を調整できるほか、ゲート ドライバー パラメータも多数調整可能です。ゲート ドライブのデジタル構成によるEMI管理は、基板上の部品を変更することなく、EMI試験設備での最適化を可能にする大きな利点があります。さらに、両製品は、OCP、UVLO、過熱、ローター ロック検出など、モーター ドライブ特有のシステム保護機能をフル装備しており、信頼性と堅牢性を高めています。

この新デバイスは、高精度電源と電流検出アンプを内蔵しており、周辺回路の必要性をさらに低減し、外付け部品点数とプリント基板面積を削減します。これにより、配線が簡素化され、BOMと組立コストが削減されるとともに、システム パッケージングの可能性が向上し、小型で狭い場所にモーター ドライブを搭載するようなアプリケーションに対応することが可能になります。さらに、6EDL7141ゲート ドライバーを搭載し、PCとUSBで接続されたSPIインターフェースから、ユーザーフレンドリーなGUIツールで設定できる柔軟性と多くの高度な設定機能を提供します。

供給体制について

インフィニオンのMOTIX™ IMD700AおよびIMD701A 3相モーター コントローラーICは、底面熱伝導パッドが露出した64ピンVQFNパッケージで、現在注文を受け付けています。

詳細は、 https://www.infineon.com/cms/jp/product/power/motor-control-ics/bldc-motor-driver-ics/battery-supplied-bldc-motor-controller-ics/imd700a-q064x128-aa/ および https://www.infineon.com/cms/jp/product/power/motor-control-ics/bldc-motor-driver-ics/battery-supplied-bldc-motor-controller-ics/imd701a-q064x128-aa/?redirId=195523 をご覧ください。