インフィニオン、インダクターを内蔵した高効率IPOL DC-DC降圧レギュレータ パワー モジュールを発表

2022年7月14日、ミュンヘン (ドイツ)

現代のサーバー、通信、ネットワーク ストレージ アプリケーションは、電力損失とソリューション サイズの最小化が課題です。一方、急速に変化する市場では、システム ソリューション プロバイダーも通常より早く市場ニーズに対応することが求められています。そこで、インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、高効率で信頼性の高い降圧型DC-DCコンバーター モジュールを発表しました。POL (Point of Load) ファミリーに追加されるこれらのモジュールは、コンパクトで完全に統合され、設計が容易なPOL製品を求めるシステム設計者に最適で、市場投入までの時間を短縮するのに貢献します。これらの製品は、主にスペースや熱に制約があるアプリケーション、 テレコムやデータ通信アプリケーション、サーバー、ネットワーク ストレージに対応します。

TDM3883 および 3885 IPOL は、完全に統合された単一出力の降圧コンバーターで、広い入力電源範囲 (4.5 - 14 V) で高効率の連続 3A/4A 負荷能力とライン レギュレーションを提供します。インダクターとコンデンサーを内蔵することで、外付け部品を減らし、より高い電力密度で簡単に設計できるようになりました。また、寄生パラメータが低いため、PCB配線トレースを最小限に抑えることができ、ディスクリート ソリューションと比較して性能の向上を実現しています。同時に、小型パッケージのおかげで、限られたPCBスペースにモジュールを収めることができ、顧客ソリューションの面積を最大80％削減することができます。最適化された両モジュールにおいて、インフィニオンは、信頼性試験と最終試験 (FT) において、集積されたインダクターとコンデンサーを徹底的にテストし、受動部品の選択とテストの手間を省きました。

両製品とも、シャットダウン時の消費電流が10μAと低いため、携帯アプリケーションのバッテリー駆動時間の延長に貢献します。また、厳しい基準電圧VREF公差（0.5V±1.0%）と低リップルにより、正確な電力供給を実現し、システムの安定性と信頼性に貢献します。さらに、外部補償を必要としないセラミック コンデンサーによる安定性向上COT (Constant On Time) エンジンや、強制連続導通モード (FCCM） オプションも採用しています。さらに、熱補償型過電流保護 (OCP） 、スイッチング周波数の低減による軽負荷時の効率向上、ダイオード エミュレーション モード (DEM) ）を搭載しています。超軽負荷時には、低静止電流モードに移行することができ、スタンバイ電源として理想的です。その他、内部ソフトスタート、イネーブル入力、プリバイアス起動、サーマル シャット ダウン、パワーグッド出力、過電圧保護 (OVP) 、UVLOなどの機能を備えています。

供給体制について

TDM3883は2.7x3.1x2.3mm3のPG-LGA-15-1パッケージで、TDM3885は3.1x3.8x2.3mm3のPG-LGA-15-2パッケージで提供されています。より詳細な情報は、 こちらをご覧ください。

インフィニオンのエネルギー効率への貢献については、インフィニオンの「 エネルギー効率」のWebサイトをご覧ください。