インフィニオン、業界初のPFCとハイブリッド フライバックのコンボICを発表

2022年11月15日、ミュンヘン (ドイツ)

 インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、USB-PD対応の高集積コンボ コントローラーIC であるNovel XDP™デジタルパワーXDPS2221を発表しました。これは最大28Vの出力電圧を持つ幅広い入出力電圧アプリケーションにおけるハイ パワー設計をサポートします。USBパワー デリバリー (USB-PD) は、急速充電のための一般的な規格として、また統一されたType-C コネクターを使用してあらゆる種類のモバイル機器やバッテリー駆動機器に電源を供給するための規格として登場しました。最新のリリースであるUSB-PD rev 3.1では、EPR (Extended Power Range) 仕様が、高い電力供給で幅広い出力電圧範囲をサポートしています。 アダプターおよび充電器市場は、統一性と高出力性能に加え、システム コストを抑えた小型フォーム ファクターによって進化しています。

 このデバイスは、AC-DC力率改善 (PFC) コントローラーと、非対称ハーフブリッジ (AHB) としても知られるDC-DCハイブリッド フライバック コントローラー (HFB) を1つのパッケージに統合しています。2つのステージを調和的に動作させることで、規制要件を容易に満たすことができます。さらに、すべてのゲート ドライバーとIC初期電圧供給用の600 V高電圧起動セルを統合し、認定アクティブXコンデンサ放電により、外部部品表 (BOM) と部品点数を削減することができます。GaNベースのデバイスと組み合わせた新しいゼロ電圧スイッチング (ZVS) HFBトポロジーに基づき、さまざまなライン/ロード条件においてクラス最高の効率をもたらします。これらの特徴と、ゼロ電圧スイッチングや共振エネルギー伝送によるトランスの小型化など、トポロジー固有の利点により、XDPS2221を使用したシステム設計は非常に高い電力密度を達成することが可能です。

 さらに、この新しいコンボICは、PFCとHFBのバースト動作を同期させることにより、無負荷時の入力スタンバイ電力性能を可能な限り低く抑えています。擬似共振型マルチモードPFCステージは、自動PFCイネーブル/ディセーブル機能およびアダプティブPFCバス電圧制御により強化され、平均および軽負荷時の効率を最大にします。オプションとして、内蔵のPFC機能を無効にすることも可能で、あらゆる種類の外部PFCコントローラーを使用するケースに対応しています。

ハイブリッド フライバック ステージは、堅牢なレギュレーションと高速ダイナミック負荷応答に対応するためピーク電流制御を採用しています。あらゆる条件下でZVS動作を保証するため、ハイブリッド フライバックは、不連続モードによるボディ ダイオードのクロスコンダクション防止を含むZVSパルス挿入機能を備えています。さらに、XDPS2221は、システム性能を最適化するために、グラフィカル ユーザー インターフェイスによる簡単なパラメータ設定も提供します。

  供給体制について

PFCブーストとDC-DC HFB用の新しいXDPデジタル パワーXDPS2221コンボ コントローラーは、DSO-14パッケージで提供され、現在注文可能です。詳細な情報は こちらをご覧ください。

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