インフィニオン、エネルギー管理システムの標準化を推進するEEBus イニシアチブに参加

2022/10/06 | マーケットニュース

2022年10月4日、ミュンヘン (ドイツ)

 

不安定な再生可能エネルギーの割合が増加し、 モビリティの電化が進むという世界的な傾向に対応するために、あらゆる産業の電力使用者のシステム統合を推進することが重要な方法の1つです。その実現には、グリーン電力発電から、安定的かつ効率的なグリッドインフラ、 蓄電、電力消費に至るまで、包括的な考え方が必要です。例えば、 双方向充電は電気自動車のバッテリーに蓄えられた電力を、必要な時に電力網や家庭内の電化製品に供給できるようにすることで大きく貢献します。しかし、発電機器と消費者向け機器が通信するためには、標準化された言語が必要です。

 

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、ソリューション プロバイダーとして、エネルギー制御の完全な連鎖のための通信フローの標準化に関心を寄せています。そこで当社は、発電機器と消費者向け機器間の均一な通信を可能にするためのインターフェースの標準化を推進するEEBus イニシアチブに参加します。このイニシアチブ には、エネルギー関連機器・システム、エネルギー供給・系統運用、情報通信技術など、さまざまな分野のグローバル企業や組織が参加していますが、インフィニオンは半導体企業として初めて参加します。

 

EEBus イニシアチブ e.V.のマネージング ディレクターであるロバート ベーム (Robert Böhm) 博士は「統一されたエネルギーエコシステムという原則は、EEBusイニシアチブ の設立当初からの基本理念です。EEBusは、孤立した独自のソリューションではなく、すべての市場参加者にオープンなソリューションを提供します。業界を代表して動的で柔軟なインターフェースを開発・標準化し、コミュニケーションのための世界標準を確立します」と述べています。

 

インフィニオンの最高マーケティング責任者 (CMO) であるアンドレアス ウルシッツ(Andreas Urschitz)は「ワーキンググループのメンバーによる継続的かつ協調的な調整を通じて、双方向充電と分散型電力網に不可欠な、ベンダーに依存しない統一された通信ソリューションが構築されつつあります。EEBusのエネルギー管理への注力により、双方向のエンド ユーザー デバイスをスマート グリッドに簡単かつ効率的に統合することが実現します」と述べています。

 

統一規格としてのEEBus

EEBusは、エネルギーやアプリケーションに関連する情報を交換するためのメーカーに依存しない標準化された言語で、無償で使用することができます。この標準化された言語により、エネルギー不足の際にもすべての機器が適切に機能し、住宅や商業施設向けのプラグアンドプレイ ソリューションの提供が可能になります。

 

EEBus イニシアチブでは、一般的にコンテンツ、つまり伝送されるデータモデルと、それぞれの通信経路のタイプを区別しています。EEBusのデータモデルである「SPINE(Smart Premises Interoperable Neutral-Message Exchange)」は、多くの通信経路やプロトコルを介して伝送することができます。伝送プロトコルの1つとして、IPベースの「SHIP」(Smart home IP) があります。これは広く使われているRFCに基づいており、既存のIPインフラで使用することができます。最大限の柔軟性を保証するため、EEBusのアーキテクチャはスマート グリッド アーキテクチャモデル (SGAM) に基づき、複数のレイヤーに対応するソリューションを提供しています。

 

これまで利用してきた通信技術や産業を問わず、企業はSPINEを利用して自社のサービスやプラットフォームを提供し、何百万ものエネルギー関連機器を制御したり、機器メーカーとして自社の製品をより大きなエコシステムにスマートかつ相互運用的に接続したりすることができる可能性があるのです。

 

EEBus イニシアチブの詳細については、 https://www.eebus.org/をご覧ください。

インフィニオンのエネルギー効率への貢献については、インフィニオンの「エネルギー効率」の Webサイトをご覧ください。

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INFXX202210-001j

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  • As solution provider, Infineon is interested in a standardized communication flow for the complete chain of energy control. Therefore, the company has joined EEBus, an initiative that promotes the standardization of interfaces to enable uniform communication between power generator and end user devices.
    As solution provider, Infineon is interested in a standardized communication flow for the complete chain of energy control. Therefore, the company has joined EEBus, an initiative that promotes the standardization of interfaces to enable uniform communication between power generator and end user devices.
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  • Andreas Urschitz, Chief Marketing Officer of Infineon
    Andreas Urschitz, Chief Marketing Officer of Infineon
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