インフィニオン、車載用バッテリー管理ソリューションの進歩に向けてイートロンと提携
2023年10月31日、ミュンヘン (ドイツ) およびウォーリック (英国)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) とイートロン テクノロジーズ (Eatron Technologies) は、高度な機械学習ソリューションとアルゴリズムを AURIX™ TC4xマイクロコントローラー (MCU) に導入するためのパートナーシップを締結しました。このパートナーシップは、 車載用バッテリー管理システム (BMS) を進歩させることを目的としています。並列処理ユニット (PPU) を内蔵したこのMCUファミリーが持つ最先端の機械学習能力によって、AIを活用したイートロンのバッテリー管理ソフトウェアはパフォーマンスと精度を最大化することができます。
両社は、これまで顧客のEV導入の障壁になっていた航続距離への不安、充電速度、バッテリーの状態という3つの技術的課題に電気自動車 (EV) メーカーが対応するのを支援しています。
イートロンのCEO、ウムット ジェンク (Umut Genc) 氏は「インフィニオンのAURIX™ TC4x PPUにより、リチウム メッキ検査を含むAIベースのバッテリー診断に加え、健康状態 (SoH) や経時変化の軌跡、寿命限界での残存耐用時間 (RUL) 予測などの予知も提供できるようになります。これは、利用可能な充電量、電力、バッテリーの健康をセル レベルで最も正確かつ堅牢に推定する、市場をリードする当社のステート オブ エブリシング (State of Everything: SoX) ソリューションと相まって、当社のソフトウェアと機械学習モデルが可能にする最先端のBMSソリューションを入手する機会をTC4xユーザーにもたらします」と述べています。
オンチップのSIMD (Single Instruction Multiple Data) ベクトル デジタル シグナル プロセッサ (DSP) であるPPUは、従来のCPUと比較して計算時間を大幅に短縮します。インフィニオンは、使いやすさを考慮して自動化したツールチェーンを自社エコシステム内で提供し、PPUを最も便利かつ効率的に取り扱えるようにしています。例えば、自動化ツールチェーンは、お客様が既存モデルをベクトル化コードに自動変換するために役立ちます。
インフィニオンの車載用マイクロコントローラー担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャのトーマス ブーム (Thomas Boehm) は「インフィニオンの新しいAURIX™ TC4xファミリーは、多くのxEVアプリケーションの効率を向上させるように設計されています。今回、AURIX™ TC4xが従来の計算性能限界を突破し、お客様が高精度モデルとアルゴリズムの価値を最大限まで活用できるようになったことを発表できることを誇りに思います。電動モビリティにおける次のレベルの技術進歩はBMSでも勢いを増しています。インフィニオンは、優れたハードウェアを提供することに加えて、イートロンのようなパートナーとともに市場にサービスを提供できることを嬉しく思っています」と述べています。
イートロン テクノロジーズについて
イートロンは、世界中のすべての自動車およびバッテリー メーカーが、インテリジェントなソフトウェアによってバッテリーの可能性を最大限に引き出せるように専念している急成長中のテクノロジー企業です。自動車、モビリティおよびそれらを超える分野で、より優れた、より安全で耐久性があり、より環境に優しいバッテリーを実現する、AIを活用したエッジ ツー クラウドのコネクテッド ソフトウェア プラットフォームを開発しています。詳細は www.eatron.comをご覧ください。
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INFATV202310-018j
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Infineon Technologies and Eatron Technologies are partnering to bring advanced machine learning solutions to the AURIX™ TC4x MCU, aimed at improving the performance and accuracy of EV battery management software and helping to solve range anxiety, charging speed, and battery health challenges.Infineon-AURIX-TC4x
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