インフィニオン、強化されたIntegrity Guard 32を搭載した新コントローラー ファミリーTEGRION™を発表

2023年7月25日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、 同社の 28 nm セキュリティ コントローラーの最も充実した幅広いポートフォリオである、新しい TEGRION™ セキュリティ コントローラー ファミリーを発表しました。新しい Integrity Guard 32 セキュリティ アーキテクチャと先進の Arm® v8-M 命令セットを統合し、デバイスの性能を強化します。TEGRION™ セキュリティ コントローラーは、長きにわたり製品ライフサイクルをサポートしながら、容易な実装、迅速なデザインイン、市場投入までの時間を実現します。TEGRION™ セキュリティ コントローラーの充実したポートフォリオは、スマートホーム、スマートモビリティ、スマートインダストリーから、決済、電子ID、ライフスタイルまで、幅広いアプリケーションをサポートするように設計されています。

インフィニオンのシニア バイス プレジデント兼デジタル セキュリティ＆アイデンティティのジェネラル マネージャーであるヤニス カビトグルー (Ioannis Kabitoglou) は「インフィニオンは、TEGRION™ セキュリティ コントローラー製品ファミリーへの投資と販売を通して、セキュリティ市場に長く取り組んでまいります。これは、当社がこれまでに発売した中で最も強力なセキュリティ コントローラーです。お客様からの好意的なフィードバックを頂いており、TEGRION™ セキュリティ コントローラー製品ファミリーが現在、そしてこれからもセキュリティ アプリケーションの要件を満たしていくと確信しています。実際、お客様はオペレーティング システムをより速く開発することができるようになります」と述べています。

TEGRION™は、アプリケーション開発を大幅に簡素化する、インフィニオン独自の Integrity Guard 32 ハードウェア セキュリティ アーキテクチャを備えています。これにより、今日のまたこれからのコネクテッド アプリケーションの持続的な成功に不可欠な、design-for-security の条件を可能にします。Integrity Guard 32は、パフォーマンスと信頼性を犠牲にすることなく、より高度なセキュリティを実現します。これは、システムのプロセッシング コア、オンチップ メモリ、バス、キャッシュ、暗号アクセラレータ、周辺インターフェースを包括的なセキュリティ アーキテクチャに統合する総合的なアプローチに基づいています。

非常に高効率のエラー検出/訂正コードとセルフチェックのデュアル CPU コアがシステムを保護します。電力効率に優れた暗号アクセラレータは、サイドチャネル攻撃、故障注入攻撃、物理的攻撃からシステムを保護しながら、高速なデータ暗号化、デジタル署名、その他の暗号処理を可能にします。Integrity Guard 32 は、ハードウェア セキュリティの限界を押し広げると同時に、製品ライフサイクル全体における総所有コストを低減し、ソフトウェアの保護対策にかかる労力を大幅に削減することで、より容易なアプリケーション開発を可能にします。

新たに加わった最初の製品である SLC26P は、2022年11月にリリースされ、決済市場向けの EMVCo 認証が含まれています。過去6ヵ月間、この製品はお客様の需要に後押しされ、迅速に量産体制に入りました。TEGRION™ セキュリティ コントローラーに基づく初の実装となる SECORA™ Pay 決済ソリューションは、業界をリードする非接触およびパーソナライゼーション性能を実証しました。144 バイト キーによる新しい Mastercard 2023 パフォーマンス ガイドラインに基づいて、SECORA™ Pay セキュリティ ソリューションを備えた支払いカードにより、155 ms以内の非接触トランザクションが可能になり、予想されるトランザクション時間のほぼ半分になります (300 ms未満)。

供給状況について

最初の TEGRION™ セキュリティ コントローラー ファミリーである決済アプリケーション向け SLC26P がご購入いただけます。製品のラインナップは拡充を続けています。インフィニオンは年末までに、eSIMおよびセキュアエレメントの分野だけでなく、政府の身分証明書、交通機関の発券において、先進的な28 nm技術の利点をより多くのアプリケーションにもたらす予定です。詳しくは、 www.infineon.com/tegrionをご覧ください。