インフィニオン、最小の3Dカメラシステムを実現する新しいi-ToFイメージャーを発表
量子効率向上とコスト最適化を実現
2022年2月24日、ミュンヘン (ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、3D Time-of-Flight (ToF)のスペシャリストでプレミアム パートナーの pmdtechnologies社 と共同で、REAL3™ 製品ファミリーの新製品として IRS2976C ToF VGA イメージャーを発表しました。これはIRS2877C ToF VGA イメージャーの性能が向上したものです。
インフィニオンの先進的なピクセル技術の実装により、これまでバックサイド照明 (BSI) イメージャーのみが実現してきた30%以上の量子効率を達成することができます。特筆すべきは、フロントサイド照明(FSI) イメージャーの優れたコスト優位性を維持したまま達成していることです。結果として、IRS2976Cはモバイル機器のディスプレイの下でシームレスに動作しながら、顔認証のためのGoogleクラス3 (Strong)を満たす世界初のToFイメージャーとなりました。
IRS2976Cは、10m以上の測定範囲が可能な長距離かつ低消費電力の数多くのユースケースをサポートしています。REAL3™ファミリーのすべての製品同様、pmdtechnologies社の特許取得済みSBI (Suppression of Background Illumination) 技術が各ピクセルに実装されています。これにより、ハイ ダイナミック レンジ (HDR) および直射日光下においても堅牢なデータを提供します。
インフィニオンの 3D センシング製品ライン担当バイスプレジデントである クリスチャン ヘルツム (Christian Herzum) は「インフィニオン独自の ToF CMOS プロセスにより、屋内外の環境における優れた感度と堅牢な動作を確実にします。さらに、当社の IRS2976Cは、3D カメラの設計を最適化するための高い機能性と最大限の柔軟性を提供します。このToF イメージャーは、スマートフォンのセキュア認証、決済端末、スマートドアロック、また仮想現実や拡張現実 (AR/VR) ヘッドセット、サービスロボットなど、さまざまなIoTデバイスのアプリケーションに最適です」と述べています。
IRS2976Cは、640×480の深度ポイントのシステムVGA解像度を提供します。世界最小の23 mm²のサイズのこのToF イメージャーは、従来のIRS2877Cとドロップイン互換で、簡単にアップグレードが可能です。高集積化により、BOM(部品表)の削減、最小のサイズ、シンプルな設計を実現しました。インフィニオンの最新VCSELドライバーであるIRS9102Cとの組み合わせにより、新しいIRS2976Cは、最適なコストで最小の3Dカメラシステムの設計を可能にします。
供給体制について
IRS2976Cのエンジニアリング サンプルが入手可能です。本製品は、スペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress 2023で発表されました。詳細については、 www.infineon.com/real3 をご覧ください。
Information Number
INFPSS202302-067j
Press Photos
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Infineon`s new IRS2976C 3D ToF imager offers a high level of functionality and maximum flexibility to optimize 3D camera designsToF-Imager_IRS2976C_application
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