インフィニオン、パワー半導体市場でのリーダーとしての地位を維持

2015年9月11日、ミュンヘン（ドイツ） 

インフィニオンテクノロジーズはこのたび、12年連続で世界のパワー半導体市場のトップ企業に選ばれました。今年初めのインターナショナル・レクティファイアー買収により、インフィニオンは市場の19.2％を占めるリーダーとしての地位を獲得しています。米国の市場調査会社である IHS Inc.が2014年に発表した結果によれば、2013年の両社を合わせたシェアは17.5%でした。インフィニオンに次ぐ第2位の企業のシェアはわずか7.0%に留まっています。省エネ型パワー半導体は、一般家庭向けの電子レンジから大型風力発電タービンまで、さまざまな機器に使用されています。パワー半導体はこれらの機器による効率的な電力生成、送電、および変換を支えています。IHSの調査では、世界のパワー半導体市場は2014年に6.3％の成長を遂げ、162億米ドルの規模に達しています。 

インフィニオンのCEO、ラインハルトプロス（Dr. Reinhard Ploss）は、次のように述べています。「有機的成長とインターナショナル・レクティファイアー買収により、インフィニオンはパワー半導体市場のリーダーとしての地位を、世界の競合他社と比較してさらに強固なものとしました。業界をリードする技術的ノウハウとシステムの理解に基づき、インフィニオンは予想される成長の範囲には留まらない利益を得ることができます。」このIHSの調査では、2019年までを通じて特に自動車と工業分野でのパワー半導体への需要拡大が予想されています。 

IGBTモジュール、ディスクリートIGBT、およびMOSFETの各市場セグメントではインフィニオンの地位の強固さが明確に示され、市場シェアを大きく高めた企業はインフィニオンのみでした。この調査の対象となった2014年を通じ、MOSFET市場でのインフィニオンのシェアは26.4％から27.8%に拡大し、一方第2位の企業は10.5%でした。ディスクリートIGBT市場でのインフィニオンのシェアは34.7%から38.5%に拡大しましたが、第2位の企業は14.1%に留まりました。IGBTモジュールにおいてインフィニオンは第2位の座を占めていますが、シェアは21.4%から23.2%に拡大し、第1位の企業との差を約3パーセンテージポイントにまで、2パーセンテージポイントをわずかに超えて縮めました。 

パワー半導体は、高いエネルギー効率を得るために不可欠

パワー半導体は電気エネルギーの変換と、電子デバイス、機器、およびシステムの制御に使用されています。自動車ではパワートレーン、利便性エレクトロニクス（パワーウィンドウ機構など）、および安全システム（パワーステアリングなど）に使用されています。 ハイブリッド車や電気自動車では、モーターの制御や充電プロセスの管理を行います。パワー半導体は 高速鉄道や地域鉄道、およびより小規模な 通勤電車や地下鉄用車両などのモーター制御にも使用されています。他には 風力発電や 太陽光発電、 サーバ用電源、 ノートブックPC、 スマートフォン、 タブレット機器、ゲーム機、 モバイル通信用インフラストラクチャ、 照明管理システムなどの分野にも活用されています。

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2014会計年度（9 月決算）の売上高は43億ユーロ、従業員は世界全体で約2万9,800人。2015年1月に、売上高11億米ドル（6月29日を期末とする2014会計年度）、従業員約4,200人の米国インターナショナル・レクティファイアーを買収しました。

インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。 

日本法人サイト： http://www.infineon.com/jp

本社サイト： http://www.infineon.com （英語）