インフィニオン、成長戦略の成功を継続するため取締役会を強化

 独インフィニオンはこのたび、取締役会を3名から4名に増員いたしました。この決定はインフィニオンの監査役会により本日行われました。この増員により近年の好調な成長と、インフィニオンの歴史において最大の買収となったインターナショナル・レクティファイアー社の成功裏の統合に続き、これまでの優れた成果をさらに継続するための経営陣強化が実現しました。取締役会はこの決定を非常に喜ばしく思っています。

2016年7月1日をもって、現在オートモーティブ事業部のプレジデントであるヨヘン ハネベック（Jochen Hanebeck）が、新たに設置したオペレーション担当の責任者として取締役会メンバーに任命されます。インフィニオンは現在、最高の品質基準とイノベーションへの大きな注力と共に、3つの大陸にわたる19カ所の工場で生産を行っています。同じく2016年7月1日をもって、現在インダストリアル パワーコントロール事業部のプレジデントであるヘルムート　ガッセル（Dr. Helmut Gassel）は戦略、セールス、マーケティング担当の責任者として取締役会メンバーに任命されます。これらの任命は、現在これらの部門の責任者であるアルンジャイ ミタル（Arunjai Mittal）が、家庭上の理由により2016年9月30日をもってインフィニオンを離れることに伴って行われるものです。

インフィニオン監査役会議長であるヴォルフガング マヤフーバー（Wolfgang Mayrhuber）は、次のように述べています。「10年前と比較してインフィニオンの売上は2倍近くに拡大しました。現会計年度にも2桁の成長を予想しています。この成長戦略に伴い、取締役会の仕事ははるかに過酷なものとなってきました。インフィニオンは幅広い基盤を持ち、世界的に活発に活動する強い企業です。複雑さが高まる中でこれまでと同水準の成功を継続できるよう、このたびの取締役会の入れ替えを行いました。監査役会はこの異動について相当な期間検討してきました。この強化を社内の人材によって行えたことを特に喜ばしく思います。」

また監査役会は、取締役会メンバーであるアルンジャイ ミタルによる2016年9月30日付の辞任を、極めて残念なことであるとしながらも受諾しました。監査役会はアルンジャイ ミタルによる、後継者であるヘルムート ガッセルへの引き継ぎに協力するという意向を特に感謝しています。

「取締役会の強化は非常に喜ばしいことながら、これには大きな悲しみも伴いました。監査役会はアルンジャイ ミタルが家庭上の理由によりインフィニオンを離れたいという希望を、非常な残念と大きな敬意を持って受け入れました。長年にわたりミタル氏はインフィニオンの半導体事業を成功裏に推進し、また2012年からは取締役会メンバーも務めてきました。私たちは同氏の卓越した成果に大いに感謝しています。私たちは人々にインスピレーションを与える半導体産業のエキスパートを失うこととなりました。ミタル氏はインフィニオンを主要な成長市場に位置付けるにあたって大きく貢献し、またその歴史の中で最大の買収を成功させました」とマヤフーバーは述べています。

インフィニオンCEOであるラインハルト プロス（Dr. Reinhard Ploss）は、次のように述べています。「これからもアルンジャイ ミタルと成功を共にできたらと思います。私はミタル氏を長年知っており、プロフェッショナルとしても個人としてもすばらしい人物であると考えています。インフィニオンはミタル氏に多くを負っています。また私は取締役会を拡大するという判断にも非常に感謝しています。取締役会と各事業部に新たに任命された、インフィニオンの成功にさまざまな重要な地位から大きく貢献してきた同僚との協力を心待ちにしています。私たちは共にインフィニオンの戦略に注力し、同時に事業を大きく拡大してきました。インフィニオンはこの産業の多くの分野においてリーダーとなっています。人々はまた、半導体が今後どれほど重要となるかを認識し始めています。半導体はデジタルと現実の世界を結ぶ決定的に重要なリンクです。」

アルンジャイ ミタルは次のように述べています。「インフィニオンを離れることは容易な決断ではありませんでした。私はこの会社とその優れた人々に深い絆を感じていますが、人生において最も重要なものは自分の家族であるという結論に達しました。インフィニオンと共に私は数多くのエキサイティングな、また時には極めて困難な時期を過ごしました。今日インフィニオンは根本的に健全な、また重要な成長市場に地域と技術の両方の面で深く根ざした企業となっています。私自身もそれに貢献できたことに感謝すると共にそのことを誇らしく思います。取締役会において私の後継者となるヘルムート ガセルが大きな成功を収めることを祈ります。」

取締役会の2名の新メンバーの後継者も本日決定されました。現在オペレーションの責任者を務めるピーター シーファー（Peter Schiefer）はオートモーティブ事業部のプレジデントに就任します。現在パワーマネジメント&マルチマーケット事業部の責任者として取締役会メンバーを務めるピーターバーウァー（Dr. Peter Wawer）は、インダストリアル パワーコントロール事業部のプレジデントに就任します。

「インフィニオンには系統立って育成された強力な人材が揃っています。ふたりともインフィニオンの事業成長への献身を示してきました。さらに大きな責任を与えられることを非常に喜ばしく思います」とラインハルト プロスは述べています。

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2015会計年度（9 月決算）の売上高は58億ユーロ、従業員は世界全体で約3万5,400人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。

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