インフィニオンのTOF技術搭載、LGのスマートフォンG8ThinQで安全に顔認証
2019年2月24日、ミュンヘン(ドイツ)
マーケットでは、各メーカーが自らの製品の差別化に苦労していますが、新しい2019年型LG G8 ThinQ はその潮流を変えようとしています。市場で初めてユーザーの顔認証に特化したToF(Time-of- Flight)カメラを搭載したスマートフォンです。インフィニオン テクノロジーズ AG(FSE:IFX / OTCQX:IFNNY)の REAL3™イメージセンサーチップにより、電話のロック解除も支払い確認の際も、安全かつ高度な認証が可能になります。このフロントカメラは、インフィニオンとpmdtechnologies社の最先端専門技術により、3Dスキャンで生成された空間内の一連のデータポイントである3Dポイントクラウドのアルゴリズムに基づいて開発されたものです。
カメラからオブジェクトの距離を計算する複雑なアルゴリズムを使用している他の3D技術に対し、REAL3のイメージセンサーチップは、ユーザーまたはスキャンされた物体から反射される赤外線を捉えることでより正確な測定を実現します。その結果、ToFは環境光を利用してより速くより効果的に作動し、アプリケーションプロセッサの作業負荷を軽減し、消費電力も抑制できます。LGエレクトロニクスの上級副社長兼LGモバイル コミュニケーション カンパニーの製品戦略部長であるチェン マ(Chang Ma)は次のように述べています。「LGエレクトロニクスは、インフェニオンと共により便利でより安全な認証機能の開発に取り組んでいます。私たちは、REAL3 ToF技術が3D認証に最適であると確信しています。他のスマートフォンが従来の技術でできなかったような息をのむような特徴を実現できます。」
ハンドジェスチャーをサポート、なりすまし防止技術と “ ライブボケ ”
LG G8 ThinQは、ユーザーの顔をより確実に認識できることに加え、ユーザーの手の特有な静脈パターンも認識できるため、携帯電話のロックをはるかに高速かつ便利に解除できます。この複数認識機能により、ハッカーがなりすましアーティファクトを使用してユーザーの身体的特性を模倣することがより困難になります。また、3次元の「ビヨンドタッチ」で初めて、ユーザーがスマートフォンと相互にやりとりできるようになりました。 「エアモーション」機能により、ハンドジェスチャーでコマンドを実行できるようになったのです。さらに、LGの最新スマートフォンに付随した「ライブボケ」機能では、リアルタイムで特殊フォト効果による美的調整が可能になります。従来のスマートフォンカメラでは、写真を撮影した後の処理しかできませんでした。
「インフィニオンは市場に革命を起こそうとしているのです」と、インフィニオンの電力管理兼マルチマーケット部長であるアンドレアス・ウルシッツ(Andreas Urschitz)は語ります。「私たちは、単なる製品レベルを超え、特に、電話のOEM、さあらには関連するリファレンスデザインハウスやカメラモジュールメーカー向けのサービスを提供しています。 5年以内にほとんどのスマートフォンに3Dカメラが搭載され、インフィニオンが大きなシェアを占めると予想しています。」
LGエレクトロニクスは2月25日~28日にスペイン、バルセロナで開催されるモバイルワールド コングレス(MWC)2019で、その年の主力スマートフォンの詳細を発表します。インフィニオンが提供するイノベーションはホール6スタンド6C41で展示されます。
インフィニオンについて
Information Number
INFXX201902-041j
Press Photos
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The high degree of integration in Infineon’s REAL3™ image sensor enables a single-chip camera with reduced bill of materials and very small dimensions.LG-G8-ThinQ-ToF
JPG | 264 kb | 2126 x 1329 px
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