自律走行向けセンサーフュージョン

ADAS（Advanced Driver Assistance System：運転支援システム）機能や自動運転を実現するために、レーダー、カメラ、超音波、ライダーなど多くの環境センサーが自動車に搭載されるようになってきました。しかし、それぞれのセンサーだけでは限界があり、また安全機能を発揮するために必要な車両周辺の情報すべてを提供することはできません。様々なセンサーからの入力を組み合わせることで、ADAS機能や自動運転機能を実現するために十分な信頼性を持った環境の完全なモデルを生成することができます。

重要な自律的意思決定を行う自律走行システムの一部として、センサーフュージョンシステムは、最高の安全性とセキュリティ基準を満たすように設計されていなければなりません。そこでインフィニオンは、信頼性の高いセンサーフュージョンシステムを設計するための幅広い製品ラインアップを提供しています。

インフィニオンは、センサ・フュージョン・アプリケーション向けに高性能半導体ソリューションの幅広いポートフォリオを提供しています。例えば、自動運転用のAURIX™ドメインコントローラは、以下のような特長を持っています。

• 車内・周辺の各種センサーを融合させた総合的な環境モデルを構築
• ドライバーの安全性と利便性を最大化するための最適な運転戦略を計算します。
• 意思決定を行い、車内のアクチュエーターをトリガーします。

最高の安全性とセキュリティ基準を満たすように設計されたAURIX™マイクロコントローラ・ファミリーは、安全性が要求される自動運転アプリケーション向けに堅牢な性能を提供します。さらに、AURIX™は、戦略的な意思決定をサポートし、車内のアクチュエータシステムと通信するための安全でセキュアなハブを形成します。どのような強化されたADAS機能を設計するにしても、インフィニオンから適切な半導体ソリューションを必ず見つけることができます。

• レーダー、カメラ、超音波、ライダーなどの複数の環境センサーのセンサーデータの融合を可能にします。
• 交差点での運転支援や自動衝突回避などのより進んだADAS機能には、複数のセンサーからのデータとそれに対応したセンサーフュージョンが必要です。
• システムは重要かつ自律的な意思決定を行うことができるため、安全性とセキュリティの実装が必須であり、それらはインフィニオンの高性能AURIX™マイクロコントローラによってサポートされています。
• TLF35584機能安全対応電源、専用プロセッサとAURIX™の組み合わせは、新しくより強化されたADAS機能を可能にします。