インフィニオン、160V MOTIX™ 3相ゲート ドライバーICを発表 電源管理ユニット、電流検出アンプ、および過電流保護機能を統合

2023年1月18日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオンテクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) の自動車および産業用モーター制御アプリケーション向けMOTIX™ファミリーは、さまざまなレベルの統合による幅広い製品ポートフォリオを提供しています。このたびインフィニオンは、さらなる製品ラインアップの拡充を図るため、MOTIX™ 3相ゲート ドライバーIC 6ED2742S01Q を発表しました。160VのSOI (silicon-on-insulator) ゲート ドライバーは、統合電源管理ユニット (PMU) を搭載し、熱効率の高い露出電源パッドを備えたQFN-32パッケージで提供されます。こうした特徴により、このデバイスは統合が容易で、コードレス電動工具、ロボット、ドローン、小型電気自動車 (LEVs) などのバッテリー駆動の産業用BLDCモーター制御ドライブに最適です。

 6ED2742S01Q は、3 つの外部ハイサイド ブートストラップ コンデンサーに電源供給するブートストラップ ダイオードを内蔵しています。トリクル チャージ ポンプにより、100%のデューティ サイクル動作をサポートします。保護機能には、低電圧保護、閾値設定可能な過電流保護、フォールト通信、および自動フォールトクリアを備えています。ドライバーの出力には、ドライバーのクロス導通を最小限に抑えるよう設計された高パルス電流バッファ ステージを搭載しています。さらに、ローサイド電源電圧 (VSS) とローサイド電源グランド リターン (COM) 間のゲインを選択可能な電流センス アンプ (CSA) が集積されています。

 MOTIX™ゲート ドライバーは、ハイサイドとローサイドのゲート駆動に独立した低電圧保護 (UVLO) を備え、1Aのソース電流と2Aのシンク電流を提供します。このデバイスは、100 nsの伝搬遅延と、内蔵の遅延マッチングにより100 nsの最小デッド タイムを提供します。その結果、レベル シフト損失を低減し、高いスイッチング周波数を可能にします。また、QFN-32はパッドが露出しているため、熱抵抗が非常に小さく、信頼性の高い動作が可能です。

 MOTIX™ 6ED2742S01Qは、-40℃～125℃の産業用温度動作に対応し、OptiMOS™およびStrongIRFET™ MOSFETsを単一または並列で容易に駆動することが可能です。また10.8V～120Vのバッテリー電圧に対応しています。

  供給体制について

MOTIX™ 6ED2742S01Qは、業界標準の5 x 5 mm² QFN-32パッケージで、パッド露出型で2kV HBMのESD定格で現在注文可能です。詳細については、 こちらをご覧ください。

インフィニオンのエネルギー効率への貢献に関する詳細情報は、 こちら。